915 - 一般カタルーニャ人 2024/05/04(土) 22:10:10.32 ID:peJ9e4LSI
いつもチンポとアクメによがり狂ってる山岡がまた俺に絵を描けと注文してきた。
なんでも、俺が今まで書いた着衣や裸のリャマ、ホロフェルネスやパリスの審判などをモチーフに描いた絵を眺めていたところ
こんな絵ばかりを所狭しと飾ってるこの事務所や自分は年がら年中チンポ狂いの淫乱だと来客に誤解されるのでは?と思ったらしいのだ。
事実だろ、と正論が喉元まででかかったが
グッと堪えてどんな絵を描いて欲しいのか注文を聞いた。どうせ服着たままでの乱交の様でも描かされるのだろう
そう思っていたら俺の予想を裏切る注文が飛んできた。
普通の肖像画を描け、威厳に満ち満ちている
山岡裕明という男の肖像画を、もちろん着衣だ。注文を聞き返してしまった。
普通の肖像画、しかも着衣だ。
前に肖像画を書いた時は裸のリャマのカモフラージュ用だったのと、どのみち妙なポーズをとっているのでマトモとは言い難い。
信じられない、マトモな肖像画の依頼をするという考えがこの頭が梅毒に感染してるとしか思えない男の口から出るとは思わなかった。早速制作に取り掛かる。
山岡が仕立ての良いスーツを着て、椅子に腰掛ける。
俺はその様をカンバスに永遠に留めていく。
描きたくもないのを描く。宮廷画家の宿命だ
気がつくと、俺はベラスケスの教皇インノケンティウスの肖像をモティーフにして山岡を描いていた。俺の身に束の間ベラスケスが乗り移ったのではないかという出来栄えだった
男を漁る時の双眸、醸し出される強い性欲、満ち足りない乾き。その全てをカンバスに余すことなく写し取ることができた。
どうならこの俺の傑作を山岡は気に入らなかったのだ。「真を穿ちすぎている」
ただ一言俺に告げ、山岡はこの絵をあまり使わないオフィスの一室に押し込めるように飾った。