264 - [´・ω・`] 94.46.24.56 2023/03/31(金) 21:43:58.78 ID:PFliBCJ+0
当職の備忘録も兼ねて、ストレージデバイスのファームウェアに内蔵されたディスク消去機能についてまとめておくナリ
同じコマンドでもHDDとSSDで実行される内容が異なるので注意ナリ
1. (S)ATA HDDの場合
ATA Secure Erase: すべてのブロックを0で埋める。代替されたセクタはそのまま。
ATA Enhacnced Secure Erase: すべてのブロックを何らかの文字列(乱数の場合もある)で埋める。代替されたセクタも消される。
2. (S)ATA SSDの場合
ATA Secure Erase: マッピングテーブルを削除するだけ。 NANDを解析すれば復元可能。
ATA Enhanced Secure Erase: 不明
Sanitize Block Erase: マッピングテーブルを削除した上で、ブロックを消去。一部の領域は削除されない。
Sanitize Crypto Scramble: 暗号化キーを削除し、データにアクセスできなくする。 ただし一部のメーカーのSSD(例: Micron)は(Enhanced)Secure EraseはSanitize Block Eraseのエイリアスになるようにプログラムされているらしい
3. SCSI/SAS/NVMe SSDの場合
Secure EraseはATA規格で定められているためNVMeデバイスには存在しない。
Sanitize: SATA SSDに同じ
HDDの場合はShredを実行した後にEnhacnced Secure Eraseをすればいいナリ SSDの場合はSanitize Block Eraseを実行した上でSanitize Crypto Scrambleも実行するといいナリ