特急やくも (12)

←← 掲示板一覧に戻る ← スレッド一覧に戻る

7 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2022/02/17(木) 14:52:56.96 ID:XSs1s+6/0

近いようで遠い存在。これはまさに特急やくもと特急かいじの関係と一緒である。同じ特急列車ではあるのだが、特急毎に色が違う。
結ぶ地点が違えば、中身だって変わってくる。
僕は知っているはずの特急やくもを何も知らなかったのだ。
携帯電話を閉じてソファに横たわると親父の顔が浮かんでくる。
親父にまた教わらなければ。
そう思った瞬間、僕はまた出雲市へ向かうため、やくもへ乗るため、そして親父の指導を仰ぐため、すぐさま準備を開始し、大急ぎで東京駅へと向かったのだ。

先日、僕のお気に入りのやくも381系の引退が正式に発表された。
381系の引退は確かに悲しい。
273系に自然振り子方式が継承されるなど、381系の面影が残るのは不幸中の幸いなのかもしれない。
ただ、半世紀近くにわたって僕たちを支えてきたやくもには「お疲れ様でした」と最期を見守ってあげるのが正しい対応なのかもしれない。
難しいことができないのだが、最後までやくも381系を愛することこそ、僕がやくもに対してやれる唯一のことであるだろう。これだけは確信を持って言える。

そして現在、僕も唐澤貴洋も別々の事務所で働いている。
僕は新たに事務所をつくる際にやくも法律事務所と名付けた。
名前由来はもちろん、僕のお気に入りの特急やくも由来であるのだが、僕と唐澤貴洋の思い出も、「やくも」の3文字が想起させる。

時代と共に電車というものは淘汰される。
弁護士だって古い人間は捨てられてしまう。
果たして、僕はやくものような偉大な存在になれるのだろうか?
ラストランまで走り続けることはできるのだろうか?
唐澤貴洋とセフレになれるのだろうか?

僕の挑戦は現在進行形で続いている。