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エッジ上の名無し
2023/09/24(日) 20:11:32 ID:s6fcexDs
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した柳が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにドラゴンズの応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする柳の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ユウヤ、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った柳は目を疑った
「ふ・・・福留さん?」 「なんだブス、居眠りでもしてたのか?」
「あ・・・荒木コーチ?」 「なんだ柳、かってに荒木さんを引退させやがって」
「森野さん・・・」 柳は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:荒木 2番:井端 3番:福留 4番:ウッズ 5番:アレックス 6番:森野 7番:谷繁 8番:英智 9番:柳
暫時、唖然としていた柳だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
森繁からグラブを受け取り、マウンドへ全力疾走する柳、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている柳が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
ベンチから飛び出した柳が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにドラゴンズの応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする柳の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ユウヤ、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った柳は目を疑った
「ふ・・・福留さん?」 「なんだブス、居眠りでもしてたのか?」
「あ・・・荒木コーチ?」 「なんだ柳、かってに荒木さんを引退させやがって」
「森野さん・・・」 柳は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:荒木 2番:井端 3番:福留 4番:ウッズ 5番:アレックス 6番:森野 7番:谷繁 8番:英智 9番:柳
暫時、唖然としていた柳だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
森繁からグラブを受け取り、マウンドへ全力疾走する柳、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている柳が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った