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エッヂの名無し (L20 OSAq-6hWV)
2024/04/18(木) 20:35:03.729 ID:z9BCS7PpG
いいときにケガをしてしまう…康太騎手のジレンマ
──先ほどの「負けるなよ」にしてもそうですが、激励の言葉だとわかっていても、言われ続けるとしんどいですよね。
佑介 発破をかけてくれているのはわかっていたので、それ自体はよかったんですけど…。やっぱり、そう言われていたぶん、康太にはもっと活躍してほしい。「今に見とけよ」と思っていた僕からすると、ちょっと物足りない(笑)。
まぁ、いいときにケガをしてしまうことが多かったんですけどね。春先までめちゃくちゃ勝っていて、このままいけばリーディング上位に食い込めるんちゃうかっていう勢いのときに、落馬してケガをしたことがあったよな?
康太 あったね。2016年だったかな。
──2016年といえば、年間62勝でキャリアハイをマークした年ですね。
康太 そうですね。あのときの落馬(4月17日・阪神3R・3歳未勝利)は、完全に自分の不注意でした。あの年は年明けから流れがよくて、周りが見えていたというか、自分の乗り方にも自信がついてきたときで。だから、ポジションを下げたくないとか、もうちょっと突っ込んでいきたいという気持ちが前に出過ぎてしまった。
少し狭くなるかなと思いながらも、ここで下げてしまったらこの馬のよさを生かせないと思って、引っ張らなかったんですよね。それだけは鮮明に覚えています。でも、思っていた以上に狭くなって、「あっ!」と思ったときにはもう……。
佑介 俺はその日、皐月賞(ドレッドノータス15着)に乗ってたんだよ。皐月賞が終わったあと、JRAの職員さんに「続報が入ったらお知らせしますけど、康太さん、あまり状態がよくないみたいで…」って言われてさ。
「覚悟しておいてください」ということかなと思った。同じ仕事をしているから、そういうことがあることも覚悟しているけど、あのときはさすがに怖かったな。
with 佑
▲佑介「覚悟はしているけど、あのときはさすがに怖かったな」 (撮影:桂伸也)
康太 その何年か前に小倉で落馬(2012年8月25日・小倉8R)したときは、目がなかなか治らなくて…。
佑介 ああ、小倉での落馬は、親父が「怖かった」って言ってた。親父自身が康太についていて、康太の状態を見て「アカンと思った」って。
康太 1週間くらい意識がなかったからね。意識が戻ってからも、複視でずっと視界がボヤけていて、普通の階段が螺旋階段に見えるような感じで。体は元気なのに、目がそんな状態だから、馬にも乗れなくてさ。結局、半年近く休んだんじゃないかな。
──心身へのダメージはもちろんですが、とくに2016年の落馬は、「流れを止めてしまった」という意味でも大きな出来事でしたね。
康太 そうですね。なかなかあれだけのペースで勝たせてもらえることはないので。当然「今年こそは」という気持ちがありましたし、自分の不注意ということもあって、あそこでケガをしてしまったのはかなり悔しかったです。
──先ほどの「負けるなよ」にしてもそうですが、激励の言葉だとわかっていても、言われ続けるとしんどいですよね。
佑介 発破をかけてくれているのはわかっていたので、それ自体はよかったんですけど…。やっぱり、そう言われていたぶん、康太にはもっと活躍してほしい。「今に見とけよ」と思っていた僕からすると、ちょっと物足りない(笑)。
まぁ、いいときにケガをしてしまうことが多かったんですけどね。春先までめちゃくちゃ勝っていて、このままいけばリーディング上位に食い込めるんちゃうかっていう勢いのときに、落馬してケガをしたことがあったよな?
康太 あったね。2016年だったかな。
──2016年といえば、年間62勝でキャリアハイをマークした年ですね。
康太 そうですね。あのときの落馬(4月17日・阪神3R・3歳未勝利)は、完全に自分の不注意でした。あの年は年明けから流れがよくて、周りが見えていたというか、自分の乗り方にも自信がついてきたときで。だから、ポジションを下げたくないとか、もうちょっと突っ込んでいきたいという気持ちが前に出過ぎてしまった。
少し狭くなるかなと思いながらも、ここで下げてしまったらこの馬のよさを生かせないと思って、引っ張らなかったんですよね。それだけは鮮明に覚えています。でも、思っていた以上に狭くなって、「あっ!」と思ったときにはもう……。
佑介 俺はその日、皐月賞(ドレッドノータス15着)に乗ってたんだよ。皐月賞が終わったあと、JRAの職員さんに「続報が入ったらお知らせしますけど、康太さん、あまり状態がよくないみたいで…」って言われてさ。
「覚悟しておいてください」ということかなと思った。同じ仕事をしているから、そういうことがあることも覚悟しているけど、あのときはさすがに怖かったな。
with 佑
▲佑介「覚悟はしているけど、あのときはさすがに怖かったな」 (撮影:桂伸也)
康太 その何年か前に小倉で落馬(2012年8月25日・小倉8R)したときは、目がなかなか治らなくて…。
佑介 ああ、小倉での落馬は、親父が「怖かった」って言ってた。親父自身が康太についていて、康太の状態を見て「アカンと思った」って。
康太 1週間くらい意識がなかったからね。意識が戻ってからも、複視でずっと視界がボヤけていて、普通の階段が螺旋階段に見えるような感じで。体は元気なのに、目がそんな状態だから、馬にも乗れなくてさ。結局、半年近く休んだんじゃないかな。
──心身へのダメージはもちろんですが、とくに2016年の落馬は、「流れを止めてしまった」という意味でも大きな出来事でしたね。
康太 そうですね。なかなかあれだけのペースで勝たせてもらえることはないので。当然「今年こそは」という気持ちがありましたし、自分の不注意ということもあって、あそこでケガをしてしまったのはかなり悔しかったです。