1 一般炭鉱労働者 ★ 2020/05/12(火) 11:45:23.33 ID:SPXc0I/O0
(OP曲「虎ノ島予告公園」作詞作曲歌:唐沢進)
責任の押し付けばかりが蔓延る現代のはずれで、解読不可能な計算式を床に書き続ける老人がいた。
汗を散らしながら意味不明な代数や記号を書き連ね、傍から見ると不気味極まりない。
気味の悪いこの老人が、計算式の答えらしきものを導き出した丁度、その前をバスが通り過る。
すると老人は、乗っていた一人の男性を見つけ、まるでその答えと合致するかのように豆鉄砲を喰らったような顔をした。
そう、彼こそ、今回の騒動の発端となる人物、足利紫杏(あしかが しあん)であった。
彼は、今巷で話題のキャラクター「ユユミ」のデザイナーであり、ユユミの人気を受けてタレントとして大きく注目を集めていた。
しかし...
「ど〜お?シアちゃん、新機軸は。そろそろ生まれるんでしょ?
うちの脱糞わんちゃん、ユユミに続く明日のスターが!wん?w」
「そう...」
「んな釣れない事言わない事言わないでさぁ!みんな待ってるのよ?シアちゃんの魔法!w」
このように、無責任に降りかかる「ユユミの作者」としてのプレッシャーが、彼を悩ませているのだ...
2 一般ノルウェー市民 2020/05/12(火) 11:54:16.07 ID:SPXc0I/O0
「ねえユユミ、『魔法』...くれないかな?」
そんなことを言いながら仕事を終えて帰宅している途中、彼は道で転んでしまい、ツイートを床にぶちまける。
3 一般ノルウェー市民 2020/05/12(火) 12:01:47.78 ID:SPXc0I/O0
床に跪き、涙を顔に浮かべるシアン。
急いで自分の個人情報の欠片や鍵垢でのヘイト発言を拾おうとしていたが、
「きゃっ!」
ひとつのツイートが車のタイヤに引っかかって破けてしまい、回収できなくなる。
言い訳ができなくなってしまい、泣き崩れるシアンの後ろに、ローラースケートの物だと思わしき音が近づいて来る。
4 一般ノルウェー市民 2020/05/12(火) 12:05:16.60 ID:SPXc0I/O0
「カラ...コロ...カラ...コロ...」
変な音の出るローラースケートだな。
5 一般ノルウェー市民 2020/05/12(火) 12:11:27.60 ID:SPXc0I/O0
音はさておき、金色のローラーブレードを履いた黄色い爬虫類のような少年が、
持っていた折れ曲がったバットをシアンへと振りかざし、彼はけがを負ってしまったのだ。
突然の通り魔被害に困惑するシアンの同僚たち、ニュースで聞いた(ワキガじゃない)人々も同様であった。
これからの予定が崩れ、電話対応に明け暮れる社員。
ここぞとばかりに見切りをつけ、シアンの陰口を仲間内で話す女性社員。
様々な思惑がシアンを巡っていたが、シアンは一人逃れるかのようにして家で休養を取っている。
6 一般ノルウェー市民 2020/05/12(火) 12:22:39.86 ID:SPXc0I/O0
励ましてもらおうと掲示板をエゴサするシアン。
「テレビで見てびっくり!
大丈夫ですか!?軽傷だということですが・・・
早く良くなるといいですね。」
「大丈夫ですか!?すごく心配です
ニュースを見た時衝撃を受けました。
爬虫類の通り魔なんて・・・
しかもシアちゃんを狙うなんて!
お怪我は大丈夫ですか?
すごく心配しています。
早く元気になって女装を見せてください。」
「すぐばれるウソ
犯人は爬虫類。
凶器は金属バット。
そんなに目立ちたいんですか?」
「ウソツキ!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
子供の頃から引きこもりシアン!!」
7 一般ノルウェー市民 2020/05/12(火) 12:33:37.30 ID:SPXc0I/O0
「家族総動員は草
木下かよ
下の名前は割れてないんやから2ヶ月くらい黙っといたら完全に忘れられたやろにアホすぎる
ほんまにネットにしか居場所無いんやな」
「Wikiに個人情報全開示で永久掲載
全国の施設にお前名義で犯行予告が大量に送られ
お前は爆弾魔・殺人鬼になるんや
覚悟しろ」
「ゆゆうたのイメージを守るとかいう下らない自己保身のために責任を教徒に押し付けてるの哀れすぎる
馬鹿なガキってやっぱ馬鹿やな」
「足利シアンちゃんのチンコバッキバキでワロタwww
あんなかわいい顔して立派なものつけてるとかぐう興奮する」