人は必ず死ぬ。絶対死ぬ。
死は避けられない。
これは自然の摂理であるが、今は昔のこととなりつつある。
世界をインターネットが繋ぐようになり情報化社会をもたらした。
人々は遠く離れた人と簡単にコミュニケーションをとれるようになり、それと同時に人々は自らの考えを世界に発信できるようになった。
そんな世界が当たり前になりしばらくした頃のことである。
ネットワーク上に記憶を移し永遠の命を手に入れる。そんな計画が現実のものとなっていた。
デジタルモンスター
9 レス · dat原文
そう、ここは僕らのネットワークだ。
かつて僕もリアルに生きる人間だった。ここに来てからは、自由と永遠を手に入れた。
何も恐れることはない。ここでは全てが手に入る。
皆が僕を見てくれる。それだけで僕は嬉しかった。
外の世界に興味がないと言ったら嘘になる。
でも今更どうすることもできなかった。
噂では外の世界に戻る方法があるらしい。
それが何なのか知るものは僕の周りには誰一人としていなかった。
全てを手に入れたら幸せになれると思っていた。
でもいざ全てを手に入れると、それは思っていたよりもちっぽけでさみしいものだった。
僕は過去の自分の愚かさを恨んだ。
どうしてこうも簡単なことに気がつかなかったのだろう。
泣いた。
僕の知っている僕に戻るにはどうしたらいいのだろう。
この世界の外に出る方法を模作し続けた。
そして僕はひとつの答えにたどり着いた。
それがこの世界でのタブーを犯すことになることは承知の上である。
「開き直る・・・ワイが長谷川や!」
言った。言ってしまった。
もう後戻りはできない。
いや違う、後戻りするためなんだ。
止まった時間を巻き戻すには、呪いを解くにはこれしかないんだ。
自分にそう言い聞かせる。後はもう知ったことではない。
「モリリリ。君は大きな間違いをお菓子タモリ。そんなに外に出たかったモリか?
出なくて正解モリ。ここは全てが手に入るユートピアモリ。
君はただおとなしく生きていればそれで幸せだったモリ。
それとついでに、君のオリジナルはもうとっくに死んだモリ。」
この男は何でそんなことを知っているのだろう。
まるで全てを知っているかのようだ。
僕の幸せになりたかっただけなのに。
でももういい。僕はこれからタブーを犯した代償を払わなければならないらしい。
やっと死ねるのだろう。
もう未練はない。
(世の中そんなに甘くないモリ…)
だから今、僕はここにいる
核投下跡地
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核投下跡地
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