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詩を詠む

17 レス · dat原文

「来ましたよ」 「また詠みますね」 https://i.imgur.com/923L6mX.png
「春の問題」 「辻征夫」
また春になってしまった これが何回めの春であるのか ぼくにはわからない
人類出現前の春もまた 春だったのだろうか 原始時代には ひとは これが春だなんて知らずに 、 、 (ただ要するにいまなのだと思って)
そこらにやたらに咲く春の花を ぼんやり 原始的な眼つきで 眺めていたりしたのだろうか
微風にひらひら舞い落ちるちいさな花 あるいはドサッと頭上に落下する巨大な花
ああこの花々が主食だったらくらしはどんなにらくだろう どだいおれに恐竜なんかが 殺せるわけがないじゃないか ちきしょう などと原始語でつぶやき
石斧(せきふ)や 棍棒などにちらと眼をやり 膝をかかえてかんがえこむ そんな男もいただろうか
でもしかたがないやがんばらなくちゃと かれがまた洞窟の外の花々に眼をもどすと……
おどろくべし! そのちょっとした瞬間に 日はすでにどっぷりと暮れ 鼻先まで ぶあつい闇と 亡霊のマンモスなどが 鬼気迫るように 迫っていたのだ
髯や鬚の 原始時代の 原始人よ
不安や いろんな種類の おっかなさに よくぞ耐えてこんにちまで 生きてきたなと誉めてやりたいが
きみは すなわちぼくで
ぼくはきみなので
自画自賛はつつしみたい
「それでは、また来ますね」 https://i.imgur.com/923L6mX.png
不安を耐え生き延びた彼らに乾杯 僕も彼らになれるかな !pay:10:ID:iXd2aVj4i - ★ID:iXd2aVj4iに10g??を送りました。