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板一覧 / tulipplantation_2024q2

😃「先輩、なんで休日なのに仕事の電話してるんですか?」🥺「…常在戦場」😃「あ?」

68 レス · dat原文

🥺「営業社員の本分は1に売り上げ、2に売り上げ。ね? 売り上げを高めるためにはとにもかくにも社内外からの印象を良くしないといけないからね。 例えオフでもお呼びが掛かれば駆けつけるし、電話だって対応する。それで成績が良くなれば居心地も良くなるし、そもそも仕事と生活は不可分だからね」 😃「っけぇ…」
🥺「まぁお前にもそのうちわかる時が来るよ」 😃「…ッス」 🥺「あっそろそろ打ち合わせの時間だから行ってくるわ」 😃「あっはい……あの、先輩、無理はダメっすよ」 🥺「え?心配してくれてんの?大丈夫だってw」
~客先にて~ 🤓「あっぷゆゆさん…お世話になっております。A社の田中です。わざわざご足労いただき恐縮です。」 🥺「田中さん。お世話になっております。昨日メールした案件のことなんですけどね…行けそうですか?」 🤓「いや…それが…」 🥺「あ?」 🤓「こんな工程じゃ赤字ですよ...設計費も現調費もサービスでやらせてもらってましたよね...? その分の利益を経費に入れさせて貰うって話だったのにそれを全部カットして、その上で作業日を増やすって無茶ですよ…職人さん達の人件費だけで原価超えちゃいますよ…?」
🥺「とは言ってもねぇ…こちらも赤字ギリギリですし、元請けさんが何回も工程変更するもんだからどうにかお願いしないと仕方がないんですよねぇ…」 🥺「まあこの案件さえ納まれば、来期にも同じ系列店の建設がありますから、そっちの案件の予算で今回の利益分カバーできますよ」 🤓「うーん…」 🥺「今回の元請けさんは建設業界でも最大手のひとつですからねぇ…この案件が上手く行って今後も継続して取引できるようになったら正直言って安泰ですよねぇ…あっいや、もし無理だというならB社さんにやってもらうので大丈夫ですよ?昨年度の別案件でもB社さんになんとか言ってやってもらいましたから。」
🤓「え…?他社よりウチを優先して使うようにするっていうのが前回の案件の条件でしたよね…? あの時もほとんど利益が無い中で無理やり納めたっていうのに…」 🥺「あ~いやいやwどうしても無理というならって話ですからw もちろん御社を優先して使わせてもらいますよ?でも無理というならこちらも副案を出さないといけませんからねぇ」 🤓「一度社内で検討させて貰います...」 🥺「ありがとうございます。返答は本日中でお願いしますね。元請けがドンドンプレッシャー掛けてきて大変なんですよね。」 🤓「は…はい...」
~帰社~ ガチャ(ドアを開ける音) 🥺「渋滞にハマって20時回っちゃったな…他の皆は帰ったか…」
ぷー🤓
🥺「はぁ…田中さん、優しいのにまたプレッシャー掛けちゃったな…申し訳なかったけどぷゆにはどうにもできないしな…」 🥺「ウチの利益は確保できそうだけど、何度も無茶言ってるし田中さんのところはほんとに赤字ギリギリだろうな…たぶん次回の建設計画は他社に取られるだろうし、そうしたらA社さん潰れちゃうかなぁ…」 📱prrrrrrr
😢
🥺「ん?なんだ?もう夜だっていうのに電話か…ウッ元請けの田島さんだ…」 🥺「…もしもし」 😡「もしもし?田島ですけどねぇ。あのねぇ、まだ会社?午前中に送って貰った施工図だけどねぇ、全然足りないよね?4Fの分は出来てないの?」 🥺「あっ申し訳ございません…提出直前に誤りを発見したので取り急ぎ業者に修正依頼かけておりました…」 😡「ほんとはもう先週完成してないといけないんだよ?搬入トラックの手配とか間に合わなくなるよ?」 🥺「すいません…(それもこれもあんたのところのミスが原因だろ…)」 😡「修正箇所手描きでいいから今日中に出しといてね?いい?」 🥺「あっはい…わかりました…」ツーツーツー
🥺 🥺… 🥺「なんか…仕事辞めたくなってきちゃったな…」
~1ヶ月後~ 🤥「あのさぁ、ぷゆゆ君、ちょっといい?」 🥺「あっはい…」 🤥「突然で悪いんだけど来週から出張行ける?」 🥺「出張ですか?」 🤥「沖縄に3ヶ月ね~。工事中の案件があるんだけど現地の営業所の人が急に辞めちゃってねぇ。トラブった時にすぐ対応できるように誰か付いてないといけないんだけど、まあ元請けも特段厳しいわけじゃないし何かあった時に対応できれば常駐してなくてもいいよぉ」
うんちみたいな社会😣
🥺「まぁ…はい…」 🤥「進行中の案件はこっちでどうにかするから。あっ後輩君も同行させるから教えてあげてね」 😃「先輩、よろしくっす。」 🤥「引継ぎ資料と図面データはメールで送ってあるから確認しといてねぇ。現地の事務所もまだ契約してるから好きに使ってねぇ」 😃「先輩。もう印刷しといたんで僕が資料持っていきますよ」 🤥「なかなかやるねぇ」 😃「これくらい当然っす!」 そうして、かなり急な出張だが、図らずも沖縄で数ヶ月過ごすこととなった。 いくらなんでも唐突なので困惑したが、まあ今抱えてる苦しい案件は代わりに対応してくれるというし、常駐しなくて良いならほとんど旅行みたいなものだろう。
~沖縄にて✈️🥺😃~ 😃「先輩!こっちにヤシガニ居るっすよ!w」 🥺「は?こんな砂浜にヤシガニは居ない...てほんとに居るしw ちょっ持つなって汚いからw」 😃「先輩!投げるんでキャッチしてくださいね!ほらっ!」 🥺「ちょw ほんとに辞めて! ほんとにカニ無理!」 😃「ヤシガニはカニじゃないっすよw」キャッキャッ 😃「ちゃんと調理すれば食べられるらしいんでぇ…YouTubeで見たっす!」 🥺「信用できるの?それ…」 😃「え?あ、はいw 常在戦場っすよねw 戦場の兵隊ならこんなの獲れ次第食べますよw」 後輩は、ヤシの実くらいあるヤシガニを抱えてはしゃいでいた。 長年の事務所勤めでもやしのように白く細かったその腕も、この数日間で日焼けし、今はうっすら小麦色となってところどころ皮が剥けていた。
😃「先輩!そういえば砂浜の近くに個人商店の駄菓子屋があったっすよ!いまどきあんなのあるんですね~」 🥺「おいっまるで沖縄が未開の地みたいな言い方だな!」 😃「そういう先輩だって来たばっかりの時は地下鉄が無いって怒ってたじゃないですかw」 🥺「そりゃ、不便なものは不便だから…」 😃「不便なのも悪くないっすよ。あっそうだ。先輩っガリガリ君買いに行きませんか?なんか珍しいフレーバーが売ってるらしいんですよ」 🥺「ガリガリ君かぁ…久しぶりに食べたいなぁ…その駄菓子って歩いていける距離?」 😃「30分くらいなんでギリっすね」 🥺「30分かぁ…」 😃「まあまあ!たまには歩くのもおちんぽ…いや、おさんぽみたいで楽しいっすよ!」 🥺「いまおちんぽって言った?」 😃「え?」
暑さにやられたのか随分弱り、緩慢に宙を掻いていたヤシガニを慎重に林に帰してやり、俺と後輩は防波堤に上がった。 俺と後輩は、それから30分並んで歩いた。 30分というか…多分1時間くらい歩いていたのではないか。 社会人になってからは肌身離さず着けていた時計もマンスリーマンションに置いて来ていたから、正確な時間はわからない。 でも、時間を気にせずダラダラ歩くのは苦痛では無かった。
まだ5月だが、街には陽炎が立ち昇っていた。 午前中の熱い日差しが、むき出しの肌と道路を焼き、後輩の着ていた白いシャツは青空とのコントラストで一層白く、まぶしく輝いていた。
🥺😃てぇてぇ…
おちんぽ😳
後輩は短い髪を汗で濡らし、暑いですねと言って、屈託のない笑顔で笑った。 こんなに歩いたのはいつぶりだろうか… 🥺「アイス、奢るよ」 😃「え!いいんすか!?悪いですよぉ!」 🥺「いいから黙って奢られろって…フフ…」 😃「先輩なに笑ってるんすか?気持ち悪いっすよ?w」 🥺「うるせえな…奢るのはやっぱり無し!」 😃「え~そんなぁ!」 おそらく20年ぶりに食べたガリガリ君は、小さくなったのか俺が大きくなったのか、記憶よりもずいぶん可愛いサイズ感になっていた。 それでも、子供の頃に食べた味と変わらず、たまらなく美味しかった。 ブルーハワイの風味と砂糖の強い甘みが身体に染み渡るようだった。
📱prrrrrrrrrrrrrrrr 😃「先輩、電話鳴ってるっすよ」 🥺「ほんとだ。現場の建築屋さんからだな。 もしもし…はい…はい…ええ……わかりました。」 😃「なんかあったっすか?」 🥺「一区切りついたから現場みて欲しいんだってさ。」 😃「ついにお呼びが掛かったっすねぇ。じゃあ──ちょっくら行きますか───」 🥺「昼過ぎから行くからとりあえず一旦帰って着替えだな…」
~現場~ 🥴「大体こんな感じで一通り組み終わりました。一回チェックしてもらって。問題なかったら仕上げに移りますよ。」 😃「(先輩…こう言っちゃなんですけど結構雑な現場ですね…)」 🥺「シッ!」 確かに、"雑な"現場だった。 元請けがユルいということは、ラクな分にはラクなのだが、その分あらゆるものの管理がずさんになりやすいことを意味する。 大手建設会社特有の厳しい現場管理は、ひとえに事故防止のためである。
ずさんと言っても、大概は最低限のラインがあるものだが、この現場は正直なところかなり危険だ。 荷運び用のパレットは高く積み上げられて今にも倒れそうだし、ヘルメットをしていない職人も多い。これではいつどこで事故が起こるか…
ヒヤリハット案件🥺
😃「先輩!暑いし早くチェックしましょうよ」 🥺「そ、そうだな。早いところ終わらせて…」 😃「午後の休憩は何時からですか?」 🥴「ん?2時からだからまだ時間あるね」 😃「じゃあ先に目についたところ言っときますね。よく見ると側面の塗装が2か所剥がれちゃってるんでタッチアップお願いします。潮風で錆びて膨らんじゃうんで」 🥴「ん?あぁ、休憩時間後にすぐやりますよ」 🥺「なかなかやるわね…」 😃「先輩が作ってくれてたチェックリスト見ておいたんですよ~あれ見やすくて…」 喋っていると、急に視界がぐらりと揺らいだ。 熱中症か?と思って頭を振ってみて気付いたが、存外に意識ははっきりしていた。
この時、正しくは、視界が揺らいだのではなかった。 俺たちの真横にそびえたつように積まれていた貨物用パレットが、傍のクレーンに引っ掛かってバランスを崩していたのだ。
あっ…
あっと声を上げる間もなく、ひとつ当たり30kgはあろうかという、重く鋭い木枠が、5mほどの高さから落下し後輩の頭部に直撃した。 後輩の顔は、一瞬で崩れた木枠の下に隠れて見えなくなった。
  やめてくれよ…😭
流れ変わったな
その日はセミが激しく鳴いていたように思えるが、 しばらく静寂がその場を包んだ。
むごい🥺
俺は、その後まもなくして本社に戻り、辞職届を出した。 それから、実家にほど近いアパートの一室を借りて、スーパーの品出しのアルバイトを始めた。 夏が来ると、青いヤシガニを抱えた後輩の顔を思い出して泣いた。 実家は岩手だが、盆地だから夏は沖縄と違わないほど暑い。 5月も下旬となると、日差しがじりじりと肌と道路を焼いた。
後輩はどこの生まれだったろうか。 そんなことを訊くことも無かったなと気付き、己の無関心さに呆れた。 そしておもむろに道路に手を当てて、沖縄の砂浜の熱さを思い出した。 🥺「常在戦場なんて…馬鹿みたいだな。」
俺は生まれてこの方、ずっと生きる意味を見出せずにいる。 しかし、ただ、沖縄の空は青く、海もまた、青かった。 それだけは確かだ。
おわり🥺😃
かなしい🥺
なんともいえぬ荒涼感🥺
昨日のSSとはうってかわってバッドエンド🥺
これ…実話じゃない?😢
これ実話?
後輩…🥲
そんな…🥺
😭 !pay:40:ID:fk003UVP4主 - ★ID:fk003UVP4に40g??を送りました。
おお、なんか哀愁感じちゃう🥺👍
>>1 好きだぜこのなんともいえない終わり方🥺👍 また書いて欲しい !pay:200:ID:fk003UVP4 - ★ID:fk003UVP4に200g??を送りました。
つらい
かなしい😭
変にドラマ性のあるどんでん返しみたいなものが無いのもリアル感を生んでて良いね🥺👍
ぷ....😢 !pay:300:ID:fk003UVP4 - ★ID:fk003UVP4に300g??を送りました。
また書いてな !pay:100:ID:fk003UVP4 - ★ID:fk003UVP4に100g??を送りました。
つらい🥺
😀…
Oh…🥺
かなしいかな🥺
常在戦場なんて…常在戦場なんて…😭 !pay:114:ID:fk003UVP4主 - ★ID:fk003UVP4に114g??を送りました。
こんな結末😭 でもすごく好き🥺 !pay:39:ID:fk003UVP4主 - ★ID:fk003UVP4に39g??を送りました。
😢 !pay:39:ID:fk003UVP4主 - ★ID:fk003UVP4に39g??を送りました。
>>14 ここの地の文ちょっとごちうさ味がある
!pay:39:ID:fk003UVP4主 後輩😃…😭 - ★ID:fk003UVP4に39g??を送りました。
かなしい😭 !pay:100:ID:fk003UVP4主 - ★ID:fk003UVP4に100g??を送りました。
その後の顛末を多くは語らないのが良いね
ワア🥹 !pay:50:ID:fk003UVP4主 - ★ID:fk003UVP4に50g??を送りました。
危ない現場の描写がリアル…🥺
ちなみに実話ではありません。
さすがにね🥺
悲しい😭 !pay:39:ID:fk003UVP4主 - ★ID:fk003UVP4に39g??を送りました。