813 核撃てば尊師 2013/05/27(月) 17:32:21 ID:kKdHyGmw0
楽天・則本昴大を覚醒させたライバルの存在
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130527-00000304-sportiva-base
「でも、自分がここまでなれたのは、こいつがいてくれたおかげなんで。これは事実だからしょうがないんで……」
となりのブルペンで投げるサウスポーが、さっきからいい音をたてている。
長谷川亮佑(はせがわ・りょうすけ)。地元・三重高から同期で入学したこの左腕だって、則本がいなければ、バリバリのエースピッチャーだ。
ストレートが勝手にスライドするクセ球と巧みな投球術で、全国でも有数の左腕のひとりに挙げられていた。
「自分が土曜日の第1戦で、長谷川が日曜日の第2戦。よっぽどのことがなかったら、これで連勝ですから、ウチは」
聞きようによっては鼻持ちならないもの言いなのだが、これが長く続く事実なのだから、そうだねぇと聞き入れるしかない。所属する「三重リーグ」で、三重中京大はそれほどの無敗の王者に君臨してきた。
「それでも、日曜日に長谷川がいいピッチングしているのを見ると、なんかそれに嫉妬している自分がいるんです、無意識のうちに……」
打たれろ、打たれろ、早くこっちに出番が来い。実は、そんな心持ちで僚友の熱投を眺めていたと、則本が笑った。
「自分ひとりしかいなかったら、きっと気を抜いてやっていたと思う。長谷川がおってくれたから、全国でも勝てる投手になれたと思うんです。ホンマはコイツに感謝なんですけど……」
「けど……。何よ?」と訊いたら、「オレよりええピッチングされたら、おもろない」。