39 核撃てば尊師 2013/05/25(土) 17:09:55 ID:aNepJd8s0
「当職が、洋一を守るナリ!」まだ何も知らなかった頃の夏。まだこの世界が優しかった頃の夏。父の田舎は空気が澄んでいて、それを透かして照りつける太陽は肌にジリジリと心地良い。土や緑の匂いが虫の声と共に風に乗って私に伝わってくる。私は父の田舎の夏の匂いがこの世の何よりも好きだった。けれどもそこに行くと洋一は居心地が悪そうで、いつも怯えや不安が綯交ぜになったような目をしていたのを覚えている。