584 グナマーナ正大師 2015/10/18(日) 20:21:00 ID:u.QrswAs
うんコレ:ゲームで排便観察 「美少女」大腸菌を味方に
毎日新聞 2015年10月18日 17時38分(最終更新 10月18日 19時01分)
http://mainichi.jp/select/news/20151019k0000m040007000c.html
「バズワードは、うんこ」。バズワードとは、人の関心を集める言葉のことだという。
外科医の石井洋介さんは横浜市民病院で、進行した大腸がんの患者を前に無力感を覚えた。そして「スーパードクターではなく、がんを早く見つけ出すことが患者のためになる」と改めて思った。
大腸がんでは年4万人が命を落とすという。大ざっぱに見ると、5年生存率はステージ1で9割、2・3aで7〜8割だが、4は2割と低く、早期発見が大切なことが分かる。検診は非常に重要だ。
多くの啓発でその重要性は知られていた。だが、自治体によって40歳以上が無料になるなど検診しやすい環境にあるにもかかわらず行っていない。「知ることと行動することは別。
うんこ、うんこと言っているうちに、検診を受けるような気持ちになってもらえないか」。そのためには、まず体の変化に気づくことが必要で、毎日の排便観察(観便)が大事だった。
だが、自分で観便してみると苦痛なだけで、トイレの中ではスマートフォンをいじっていた。
スマホのゲームを振り返った。すると、戦闘ゲームなどでは、つい「課金」して新しい武器を手に入れていた。「課金=検診に行く、に変えられないか」。
観便して報告すると武器などがもらえるゲームを思いついた。
名前は「うんこ」と「コレクション」に由来する「うんコレ」。聖地「ウントピア」の平和を守るため、ウントピアの住民と大腸菌を擬人化した美少女の力を借りて、がん細胞(敵)を倒すゲームだ。
観便を報告すると「アビオトロフィア・ディフェクティヴァ」「ラクトバチルス・ブレビス」など、マニアの心をくすぐるように大腸菌名をそのまま使った美少女らが助けてくれる。
報告の中で血が混じっている場合には警報を出す仕組みにした。
だが、1人では無理。シナリオ、人物画、音楽も欠かせない。インターネットを通じた会議や異業種交流会などに参加した。
すると、IT関係者や主婦らが「医者が何かやっている」と声をかけてきた。2013年冬、広く知ってもらおうと、わざとバカな名前の「日本うんこ学会」を設立。
16年春の完成に向け、みんなで内容を練っている。
「ふざけているとお叱りを受けるかもしれないが、フェアぎりぎりで意識を変えていきたい」。検診を軽視していた私は、懸命な若い医師の目を直視できなかった。
「うんコレ」には聖母カンベンヌ様が登場し、観便報告の中で大腸がんの可能性があるとお告げを出す。「一度検診を受けた方がいいかもしれませんね」【松永東久】
なぜ尊師を使わない