255 グナマーナ正大師 2015/10/21(水) 18:57:35 ID:b0UKr.uA
数々の困難を乗り越えた若者達が、社会への最初の一本となる入社式。
恒心綜合法律事務所でも開催された。
唐澤貴洋もこの日ばかりは、シャツのボタンをきちんと止めて、ネクタイも上まできっちりと閉めた。
自信の唾液で作った、化粧水を顔に塗り、頬ビシビシと叩いて今日も頑張るぞー！とまるでドラマの登場人物にでもなったような、滑稽で気持ち悪い行動をしたのちに家を出る。
電車内で脱糞をすませ、事務所に到着。 核兵器のメンテナンスを済ませ、いよいよ入社式の時間が来た。
法律事務所と言っても、やることは他の企業と変わらない。
唯一相違点をあげれば、新入社員なんていないということ、それでも唐澤貴洋は孤独な入社式ごっこを怠らない。 所長のスピーチと称して、マイクを片手にしたとき、喉に違和感を覚える、第一ボタンが首を締め付けているのだ。必死はずそうとするが、もともと無理やり止めたボタンで外すのは困難だ、結局締め付けられ、幸いなことに死亡した。
それを聞いた父洋は「最初はどうせ、エイプリルフールネタだろ？と思ってら、マジで死んでんの(笑)ウケる(笑)」と正直な感想の延べた。