529 - 名無しの自称20代(ポーランド) 2016/06/11(土) 16:00:52.94 ID:lUsBrwev0
きのう午前9時59分の爆発的噴火以前に口永良部島を地元以外で知っていた人は、相当の火山通か戦史通ではないか。
70年前の4月7日、沖縄へ特攻攻撃に出撃した戦艦大和が米軍機に撃沈されたのは、同島西方沖だった。
噴煙の高さは9000メートル超、火砕流が海に達した、という一報に島から遠く離れた東京の小紙編集局にも緊張が走った。
全島民が半日で島外避難を完了し、被害が最小限で済んだのは、風向きが幸いしたのと昨年8月の噴火以降、いざ、というときにどうすればいいかを住民も役所も心得て準備してきたからだろう。
自然災害に備えるのも有事に備えるのも基本的には同じである。
噴火も地震も台風もないにこしたことはないが、「起きないように」と祈っていても忘れたころにやってくるのが災害である。
安全保障も同じで、「戦争が起きないように」と祈っているだけで、平和が保てるのならマヤもインカ帝国も滅亡しなかった。
戦後70年、日本が戦争に巻き込まれなかったのは、ありがたい話であるが、このまま何もせずに次の10年、20年も大丈夫といえるほど世の中甘くない。
日本の近所には、自国からはるか離れた岩礁を埋め立てて軍事基地を造ろうとする国や、人民が飢えているのに核兵器やミサイル開発に血道をあげている国がある。
こうした国の暴走を止めるには、日本だけの力ではどうしようもない。仲間と協力して平和を守るため集団的自衛権を行使するのが、なぜ悪いのか。
安保法制は重要なので今国会で決めなくていい、という意見も一見もっともらしいが、まったくの愚論だ。
噴火や地震と同じく、危機は突然やってくる。東シナ海や南シナ海には、覇権主義という赤いマグマが溜(た)まっている。