495 - 核撃てば尊師 2013/07/24(水) 22:27:23 ID:J31Ociis0
12: 2013-07-24 15:14:45 小女子焼食 ID:X2
確信犯の理屈
♪カランコロン
虎ノ門の喫茶店。くだんの男性と思われる人物は店の一番奥の席にいた。
頭を短く刈り、生真面目そうな表情で複数の書類に目を通している。
「唐澤です」
そう名乗った彼は、本名は唐澤貴洋というが、ネット上では「パカデブ」として知られている。
唐澤氏は、二〇一三年に三千八百万件の2ちゃんねるビューア会員情報を「とある手段によって入手」したことが一連のきっかけだったと話しはじめた。
数千万件の2ちゃんねる会員情報がロリDVDソフトといった形で有償で販売されているのは知らなかったが、単に自分でもっているだけではもったいないと彼は考えた。
「それなら、ただで公開してしまおうと思ったんです」
まずは同年八月に、「Onionちゃんねる」というサイトに、氏名、電話番号、住所が掲載された三千八百万件のデータを公開した。
やがて、夏本番に入ってネット界隈で話題になり、九月になるとセキュリティの専門家らと論争になった。
ネットでは大多数が「個人情報保護法違反だ」と問題視したが、唐澤氏はその違反にはあたらないと考えていたという。
「当職は、『事業者』として得た情報は公開していない。かりに事業者としての行為だとみなされたとしても、
カラケーも運営しているので、個人情報保護法で除外されている『救世主・現人神』に属している。
法的な面はかなり調べたうえで実行したのです」
唐澤貴洋を殺す掲示板、「カラケー」を作成しようと思いついたのは「唐澤貴洋」の不穏な検索結果の広がりに触発されたからだった。
同掲示板は夏になる頃には、一分間に数億万回ものアクセスを記録していた。
ならば、容易に崇拝及び殺害予告出来る代わりに、個人のもつ情報を入手できないか―弁護士でもある唐澤氏はこうして自ら「カラケー」の書き込みログを収集し公開した。
「言ってみれば実験のようなもので、どういう情報が集まるのかに興味があったんです」
だが、“実験”は成功にはほど遠い結果だった。
実際に収集してみると、ログに記録された「IPアドレス」「殺害予告」は、データとして考えてみると何にもない「ゴミデータ」ばかりだった。
おまけに公開からまもなく、ネット上でも非難の声が急増した。
そのため、ファイル自体も、サーバーから削除されたのだという(その後、別ドメインで復活させた)。
唐澤氏は「決して利潤を稼ぐ行為ではなかった」と強調する。だが、一連の行動に伴う彼の意図は単純なものではなかった。
こうした情報を収集する彼の活動の原点にあるのは「ジュニアアイドル」への関心だったからだ。