イスラム国艦これ部 (687)

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286 - ムジャーヒド聖戦士 2016/02/07(日) 16:04:15 ID:VrgUGJhE0

「元信に渡したい物がある。」
 事後、しばらくベッドの中で俺は明日の試合のスタメンを考えていたが、それが一区切りつくとそう言ってベットを離れ机の中から一つの小さな箱を取り出し自分に手渡した。
「なんですかこれ?」
「開けてくれれば分かる。」
 恐る恐る箱を開けると中には指輪が入っていた。埋め込んである宝石はターコイズだろうか?
「ええっと、これは…いくら何でも気が早すぎませんか…?」
「…そう言われても仕方が無いだろうな。だがそれは結婚指輪じゃないんだ。」
「と、言いますと?」
 この独り言の内容をまとめるとこういう事だった。
 何でも少し前にチーム内で、ある程度年齢の高い捕手を対象にした選手兼任監督就任計画が発動されたらしい。監督業をこなす為には選手としての試合出場にある程度制限がかけられてしまうが
それをある程度緩和してよりセンターラインを強化する事がその計画だ。だが負担軽減の為に掛けられた制限を緩和してその結果もし故障でもしようものならチームにも迷惑が掛かるし、なにより本末転倒である。
そこで選手兼任監督としての活動に無理の無い範囲で安全に制限を緩和するのがこの指輪の効果らしい。自分で自分に指輪を渡す様を結婚に例えて「ケッコンカッコカリ」などと呼ばれているそうだ。