唐澤貴洋がプレイしてそうなゲーム (107)

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86 ムジャーヒド聖戦士 2016/02/18(木) 19:27:14 ID:deZ5o/k.0

小学校のとき、先生に知能に障害がある子のうちに遊びに行かされた
彼は脇目もふらずに逆転裁判をやっていて、正直、「こいつでも逆転裁判とかわかるんだなあ」と思った
三十分ほど彼のプレイを見ていて、とても悲しい事に気が付いた
彼がそのゲームでやっているのは、弁護士バッジを突きつける、
ただそれだけだった。裁判パートで失敗する彼のやり直しプレイの回数は500を越えていた。
彼は永遠、弁護士バッジを見せびらかしてた
とても楽しそうだった
先に進めてやろうと思いゲーム機に手を伸ばしたら凄い剣幕で怒鳴られた。
なんて怒鳴られたか聞き取れなかったけれど、とにかく怒鳴られた
それを見て彼の父親が「ごめんなさいね、貴洋ちゃんはゲームが大好きのよ」と僕に謝った
彼は逆転裁判以外のソフトは持っていなかった
僕はそれ以来、ゲームをやらなくなった。以前のようにゲームにのめり込めなくなってしまったのだ。
コントローラーを握るとやるせなくなった。友達の家に行ってもみんながやるのを見ているだけだった
その間、僕はゲームに興じる友達の背中だけを見るように努めた本当にむなしかった
その内に、僕は貴洋を憎むようにさえなった。
今までの人生の中で、あんなに何かを憎んだことはない
それは真夜中に僕を目覚めさせた
貴洋なんかこの世からなくなってくれと本当に願った
僕は貴洋の魂を神に全部あげて、本体は用水路に捨ててしまおうと思ったが、兄に怒られそれすらできなかった。
一人暮らしをしている今でも貴洋は嫌いだし、もちろんナイフの手入れも欠かしていない。

時々、彼と、永遠に依頼人を救えなかったであろう彼の分身である弁護士の事を思い出すと、とても悲しくなる