2 - 名無しさん@UVERworld BBS 2014/07/11(金) 01:27:11 ID:m5YSHbwA</dt>
1 名前:核撃てば尊師[] 投稿日:2014/04/04(金) 20:42:26 ID:afA6jQ9M
西日の一筋、その最後の余韻が西の地平に吸い込まれるようにして消えた。
途端、照り輝いていた山々の表情は深い沈黙に覆われていく。
天高く山おろしが寒々しい音を立て、夜とともに山々の輪郭を駆け降りていく。
深い沈黙が麓の家々を威容する。
そうして空と山との境目が傍目には曖昧になった頃、黒々とした面に一点、白いものが映り込んだ。
それは唐澤貴洋だった。何一つ身に纏わず、一際高く風に揺れる大木のてっぺんに立っている。吹きすさぶ風にその弛んだ肉体が、旗印のようにはためいている。
ふとその芋虫の様な指が二本、これまた芋虫の様な唇の間に差し込まれる。
次いで膨らむ胸元。次の瞬間、唐澤貴洋は被りを振るようにして息を吐いた。
ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!
山間に轟く指笛。
沈黙を貫くように放たれたそれは木々を抜け空を抜け、あるものを呼び寄せた。
連なる山々の峰、その遥か彼方に現れた小さな点。
六本の足をせわしなく振り回しながら来たるそれは猛烈に山を伝い、麓の村々を伝い、電線のわずかな踏み場さえも転がるように伝い、やがて貴洋の前に鎮座した。
丸々とした生白い肉の塊。それは唐澤洋だった。
むちむちとした手足の指で風に揺れる木々を掴み、その胸元から長く垂れ下がる乳房の先は、それぞれ別の枝にしがみつくように巻きついている。
不思議と和らいだ夜風の中、唐澤洋は猫のように鳴き声をあげた。するとその肛門が、下にずり落ちるように広がっていく。ちょうど人一人乗るくらいに拡がったそれは、やがて糸を引きながら緩やかに動きを止めた。今では微かに呼吸に合わせて上下するのみである。
貴洋は神妙にうなづくと、その柔肌、柔毛蠢く内側へと足をかける。染みつくように、足が沈み込んでいく。
そしてその体が唐澤洋の肛門にすっぽり入ったころ、唐澤貴洋は唐澤洋の車内アナウンスを聞いた。
発射します。ご注意ください。
振りかえれば小さくすぼまって行く唐澤洋のアナル、唐澤貴洋はその向こう側に七本目の足を力強くシゴく握り拳を見た。
貴洋は直感した。こいつは人を乗せたかったのではない。
ただアナルオナニーがしたかっただけなのだ。
貴洋は直感した。まるでウツボカズラのように人を誘い込む魔性。好奇心を刺激されたものはこうしてアナルオナニーのおかずにされる。
行方不明になった弟のように。
しかし唐澤貴洋は逃げなかった。肛門が閉じ、すっかり暗くなった腸内で体を千々に締め付けられながら、ながい時を唐澤貴洋はひたすら耐えた。
なぜならその先には。
でりゅ!でりゅよ!
その声とともに、唐澤貴洋は暗闇の更に奥、濁流と化した糞にのまれて外へと投げ出された。
しばらく宙に浮き、すぐに水音とともに流れへと絡め取られる肢体。浮き沈みを繰り返す視界に、見知った光景が高速で流れていく。
唐澤貴洋は近所の用水路を流れているのだった。唐澤貴洋が飲み込まれた後、唐澤洋は用水路をまたいで便意をこらえながらおシゴとに励んでいたのだ。
貴洋の顔の近くを、唐澤洋の精液が流れている。
唐澤貴洋はそれを見て、壮絶な笑みを浮かべた。唐澤洋の放ったものは例外なくこの用水路を流れていく。ならばその先には。
兄さん。
薄れゆく意識の中、唐澤貴洋はその声を聞いた気がした。