SCP路線保管庫 (298)

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228 - 恒心綜合大学附属高等学校よりお知らせですを 2015/12/28(月) 11:53:39 ID:VnHFE0HU0

SCP-016 赤いボタン
Object Class:Safe

【取扱法】
SCP-016-Aはサイト-1008の厳重な貯蔵金庫室に収容し、完全に隠匿し続けなければなりません。
SCP-016-Aは劣化ウランだけで作られた箱の中に封印され、さらにそれは別の鉛の箱の中に入れられています。
SCP-016-Bはサイト-1008のSCP-016とは別のできるだけ離れた貯蔵金庫室に収容してください。
現在、いかなる状況においてもO5レベル職員9人の事前許可なしで実験は許可されていません。
SCP-016に許可無くアクセスした職員はJクラスへの降格または終了が行われる理由になります。

【概要】
SCP-016は2つの構成体から成ります。
SCP-016-Aは一般的な何の変哲も無い大きな明るい赤色のマッシュルーム型押しボタンです。
台座の正面と思われる場所には上から差し込むタイプの表札入れが付いています。
SCP-016-Bはハザードシンボルがそれぞれ印刷されたカードです。
SCP-016-Bは現在の所、放射性標識、毒物標識、生物的危害標識、津波標識が存在します。
SCP-016の異常性質はヒトがSCP-016-Bが表札入れに入っているかいないかに関わらず、SCP-015-Aを押した際に明らかになります。
SCP-016-Aが押された際、表札入れに対応してボタンを押した者が最も恨んでいる対処に致命的な影響を与えます。

SCP-016実験記録
実験はボタンを押す人物と恨まれている人物を別室に分けて行った。
●実験1
放射性標識のSCP-016-BをSCP-016-Aに挿入し、自分の愛を認めてくれなかったJ-114を恨んでいるJ-514に押させた。
ボタンが押された4.0298秒後、突然、J-114は全身が焼かれ悶えながら倒れ、その後死亡が確認された。
損傷が激しいものの、焼け焦げた死体からは2783ミリシーベルト毎時の放射線が検知された。

Dr.Hasse:核爆発でも起きみたいンゴ!人間が焼けた臭いってトカゲが燃えた臭いとそう変わらないンゴ!

●実験2
毒物標識のSCP-016-BをSCP-016-Aに挿入し、自分を裏切った信者たち(J-1988~J-1995)を恨んでいるカルト宗教集団の首領(J-1995320)に8回押させた。
ボタンが押された2.783秒後、信者達は突然倒れ、その後、死亡が確認された。
死因は調査の結果、コリンエステラーゼ阻害剤による窒息死と確認された。

Dr.Hasse:1回ポチる事に1人ンゴね。連打したらヤバそうンゴ。

●実験3
生物的危害標識のSCP-016-BをSCP-016-Aに挿入し、父親であるJ-1009を恨むJ-1008にボタンを押させた。
しかし、J-1008は此方の意図とは違いボタンを連打したため、頭部を拳銃で撃ち抜かれ終了させられた。
ボタンを押しても何の変化もないと思われたが、27~83時間後、J-1009を含めた全世界の人々にSCP-015の症状と一致する症状が確認された。
この事態を収集するのに機動部隊β1008"アイオス"とその他の実力部隊が招集され、全世界においてこの事態に遭遇した人物にクラスCの記憶処理を行う結果となりました。
後の調査の結果、J-1008はインターネットを通して殺害予告をされていた人物であることが判明し、それを恨んでいた物と考えられている。
この件の後にDr.Hasseは、実験におけるフェイルセーフを怠ったとしてJクラスに降格させられた。

O5-███
1つの失敗が破滅を招くこの機器での実験はこれ以降、許可しない。
取り扱う者が予期せぬ行動を取るととんでもない事態に発展する。
それが今回、実験に手を抜いた無能が引き起こした一件で分かった。
カードがあと1枚残っている?
我々は安全に確保、収容、保護しなければならないのだ。
それをゆめゆめ、忘れないことだ。