294 エッヂの名無し (L20 O303-484s) 2025/07/05(土) 20:09:29.095 ID:Pc3mZ9Cod
https://www.sanspo.com/race/article/general/20250705-PWB4LPM5LZKMNIGLSFCOYHULSI/
G?級4勝の名馬を、1本のホースが救った。メイショウハリオは史上初の帝王賞3勝目に向け、レース前日の1日午前に滋賀・栗東トレーニングセンターを出発。東京・大井競馬場までの輸送中に異変が起きた。
静岡・掛川パーキングエリア(PA)で担当の湊直紀厩務員が休憩前に様子を確認したところ、ハリオは餌を喉に詰まらせてせき込み、鼻水やよだれを垂らしていた。すぐにJRAの診療所と開業獣医師に連絡し、馬運車(鷹野運送)の2人のドライバーと水をくんできて、口を洗浄するためのスポイトで応急処置を施した。一歩間違えば、誤嚥性肺炎になりかねない緊急事態だった。
それでも症状が改善されないため、近隣の牧場で処置しようと掛川PAを出発。しかし、検疫などの問題もあり、牧場での緊急処置は難しいと判断。洗浄に適した長いホースがありそうなガソリンスタンドに助けを求めることをドライバーが思いつき、別のサービスエリアのスタンドへ駆けこんだ。ドライバーがスタンド店員と交渉してホースを借り、開業獣医師とビデオ通話をしながら水で喉を洗い流す処置を20分ほど行った。
幸い症状が落ち着いたため、再び大井競馬場に向けて出発。到着後にチェックすると喉詰まりは流れ切っておらず、同じように入念に洗い流してようやく事なきを得た。さすがに馬は疲れ切った様子で、大井・渡部則夫厩舎の厚意でお湯で軟らかくした餌をもらって一夜を過ごした。
現在は栗東の自厩舎に戻り、治療を続けながら静養している。「いろいろな方に助けていただいて、本当に感謝しています」と湊厩務員。九死に一生を得たハリオが、再び元気な姿を見せてくれることを楽しみに待ちたい。なお、Xでは実際に対応した店員と思われる投稿が、話題となっている。