37 高速道路視点 2015/03/07(土) 22:42:16.55 ID:jun2+IPQ0.net
私の名は高速道路、人々の足となり社会の支えとなるのが私の仕事であり誇りだ。
今日もまたいつもと同じ一日が始まると思いきや、新宿で高速バスのうちの一台がいつまでも発車しない。どうやら遅刻者が出ているようだ。
自慢ではないが、50年近くもインフラを支えていると少しの異変でも敏感に察知できるようになるのだ。
ずいぶん経ってから肥満体形の男性がズカズカと姿を現した。何かつぶやいているようであるが腕に抱えているのは明らかにマクドナルドの袋だ。まさか車内で食べるつもりではないだろうな?
ようやくバスは発車した。比較的小型のバスだ。座り心地も決して良くはないだろうが、私はその重みすらも全て支えているのだから少し勘弁しておくれ。
しばらくしてバスは海老名SAまで休憩に行ったようだ。遠巻きにバスを眺めていると扉が開いた瞬間猛烈な油臭さが周囲を襲う、降りてきたあの男性の膝には食べこぼしが付いている。やはり…
案の定発車時刻になってもバスは戻って来ない。例の男性がかなり遅れてバスにのろのろと戻ってきた。メロンパン片手なのを見ると夢中で食べ歩きでもしていたのだろうか。
漸くバスが戻ってきたと思うのも束の間、バスが小刻みに不自然な揺れ方をしていることに気付く。しかし時既に遅し。
「もぉダメェ!!我慢できないナリ!!漏れちゃうナリィィィィィ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」
高速道路人生でも上位を争う程醜悪な奇声が福岡行きのバスの中から微かに聞こえた。 http://i.imgur.com/7ihQ7Rz.png