44 復路視点 2015/03/07(土) 22:44:02.26 ID:jun2+IPQ0.net
着いて早々コインランドリーに駆け込み洗濯をしたおかげで九州での同期の送別会も無事に終わり、当職は帰路につく。
昨夜はしこたま酒を飲み好物の揚げニンニクを食べまくり、昼から夕方にかけてとんこつラーメンの食べ歩きをして充実した一日を送った。当職は節約のため、あらかじめ往復の長距離バスを予約していたのでそれで帰ることになる。
しかし土地勘がなくバス乗り場へ行く道中迷ってしまい大遅刻、行きのみならず帰りまでみんなから冷ややかな目で見られてしまった。
冷ややかな視線に中学時代を思い出す。「自分は弁護士だ、こいつらとは違う」行きと同じようにそう思いこみ、嫌な気分をかき消した。
当職が乗る長距離バスは4列だ。だが帰りまでバスは大失敗だった。行きで長時間座ったまま拘束され、それが帰りまでとなると腰が辛い。
二日酔いもあり酷い頭痛がするが通路側の席で窓側に向かって持たれかかることもできず、到着するまで横になり寝ようと思いっきり席を倒した。若干角度がついていて狭いのが不快だが、この際致し方ない。
発進してしばらくするとバスは消灯された。しかし消灯前に行きで隣に座っていた若い女性がちょうど真後ろの席にいたのが目に付いてしまい、やはり緊張して眠れない。
そこで当職は気分転換も兼ねてスマートフォンを触ることにした。ポケットからスマートフォンを取り出し動画サイトを開いた。
やはりジュニアアイドルの動画は最高だ。あどけない少女の姿を見て声を聞くと心なしか頭や腰の痛みも和らいでいく。
しかしバスが門司トンネルに入ってから束の間、当職に凄まじい便意と頭痛、かつてない吐き気が降りかかった。
「もぉダメェ!!我慢できなオロロロロロロロロロォ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ゴボボボボボビチャビチャビチャビチャ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」
齢三十四の男によりバスの乗客達に再び悲劇がもたらされた。 http://i.imgur.com/tmtaeDa.png