14 - Let`sGO 素敵な世界 2018/05/31(木) 17:01:41.82 ID:zgMvcYUg0
「……ぁぁぁぁああああああああ!!!!」
当職の後ろから、聞き覚えのある声が響いた。
それは、紛れもない当職の父、洋の声であった。
当職は、目を開け思い切り振り返る。
そこには、首をブルンブルンと激しく動かしながら破水し、出産を繰り返す衝撃で空を飛ぶ父の姿と、
その上に跨る祥平の姿があった。
「しょ…祥平!?何でお前がこんな所に!?」
「お前の父で遊んでたら、偶然こんな所に来てしまったのさ。ケツ出せ」
返事する間もなく、当職は迫ってくる激しく動く父の頭で股間を強打し、当職の視界は一瞬スローモーションになった。
そのスローモーションの中で、祥平は当職の腕を掴んだ。あ、今視界が白黒になったナリ。
スローモーションが解け、祥平の腕で当職の父の身体の上に跨った時、
内側から鈍く重い痛みが、股間から全身に広がった。
「おま…え……何…を…!」
父の身体は絶叫し、回転を加えながらも落ちていくビルの破片を上手く交わしていく。途中でへその緒と胎児と赤子がビルの破片に潰されていく。
激しく動く父の身体に、当職はしがみつかなければ振り落とされそうだった。
だが、気づけば目の前に座っていた祥平の姿はなく
「ケツ出せ」
当職の後ろから声が聞こえた。
「ひ…ろ…あき……た……助け……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「何て事だ。カラさんの助けを呼ぶ声が小さすぎて聞こえるかどうか微妙で助ける事ができない」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「いやぁぁあああああああ!!!!」
股間の強烈な痛みと、アナルの強烈な異物感と痛み。この二つが合わさった時、吐き気を催すほど強烈なもので、また意識が飛びそうであった。
薄れていく意識の中で、当職はこの世界の人々を見た。
全員が男で、屈強な身体をしている。中にはダチョウやうさぎ耳の少年も居る。
屈強な男たちは、この非常時にオナニーをしながらビルの崩壊を眺め、うさぎ耳の少年はご主人様と叫びながらうんこ顔の男に突かれ気持ちよさそうに善がる。
普通の世界では見れないこの光景と薄れていく意識で、これは夢だと自己暗示するのが容易く、現実逃避も出来た。
「あ」
後ろで祥平の声がまた聞こえた時、鈍い音が響いた。
振り返ると、巨大な破片と吹っ飛ぶ祥平の姿があった。ああ、落ちていく破片にぶつかって祥平は慣性の法則に従い吹っ飛ばされたのか。
一つの痛みが無くなると、当職はしばし落ち着く事ができた。意識も持ち直した。
「あああああああああああああああああああ!!!!!!!」
破水と出産が止まない洋は、噴出の勢いが止む事がない。