262 がん患者さん 2016/09/12(月) 23:08:17.01 ID:m0tmukC20
ある男が、野ざらしになっていた骸骨を見つけ、気の毒に思って供養をしてやった。その晩、男の家の戸を叩く者があり、「誰だ」と聞くと「妃(フェイ)です」と答える。さらに訊ねたところ、「私は楊貴妃です。馬嵬で殺されてから葬られる事もなく野ざらしになっていたのを、あなたが供養して下さいました。お礼に夜伽をさせて下さい」と答え、その晩、男と夜を共にした。
この昔話を聞いて羨んだ日本人が、野原を探し回ってやはり野ざらしになった骸骨を見つけ、供養したところその晩やはり戸を叩く者があった。「誰だ」と聞くと「飛(フェイ)だ」と答える。「楊貴妃かい」と訊くと「俺は雲飛だ」という答え。仰天して「雲飛が我が家に何ゆえのお越しで」と訪ねると、雲飛曰く「俺はニーナ・ハッサンで父親に殺されてから、葬られる事もなく野ざらしになっておったのをお前に供養してもらった。その礼に夜を共にさせてクレメンス」。