58 がん患者さん 2016/09/14(水) 22:57:54.73 ID:NKrC+b3O0
「彼はいつまでああしているんでしょう?」
店主が《カラ・ルアク》を持ってきたとき、私はロリコンたかひろを指さしてたずねた。
「いつまででも、ですよ」と店主はカップを置きながらこたえた。
「たとえそれでむなしく一日が終わったって、彼はそんなこと気にも留めないんです」
「無能な生き物だなあ」
「永遠の臥薪嘗胆の日々。それが彼らの魅力です」
店内にBGMは流れていない。壁掛け時計の秒針の音と、時折たかひろたちがモゾモゾ動く音だけが響いている。
アイスの棒をかじっていたたかひろが、他のたかひろに尻をふってみせた。セックス・アピールだろう。
もう一匹のほうもその気になったらしく、彼らはディープ・キスをはじめた。「今日は静かですね?」、私は舌を絡めあうたかひろたちを見つめながら店主に言った。