81 - 一般職員 (sage) 2016/04/13(水) 13:54:20 ID:0b4dd1i.
トラスツズマブの臨床試験ではカプランマイヤー曲線が上に凸なので不正があったと主張しています。
もし事実なら世界中で不正な乳がん治療が実施されていることになりますから大問題なはずです。僕は近藤先生が根拠として挙げている
論文を読みましたが、不正な研究ではカプランマイヤーの曲線が凸になるとはどこにも書いていないのです。
近藤先生の「医師に殺されない47の心得」という本は140万部売れたそうですが、臨床現場で影響はありますか。
勝俣 ある乳がん患者さんは、最初に近藤先生に診療してもらったときはステージ2だったのですが、検査のみで経過観察しているうちに
臓器に転移してステージ4という状況になって、僕のところへ来院しました。薬物療法を開始したのですが、
それでも時々近藤先生のところに行って、「薬物療法は効かないし、害も大きいので止めるように」と言われると休んでしまう。
でも不安なので僕のところに来て、薬物治療を継続する。結局、その方はがんが悪化し、お亡くなりになってしまいました。
近藤先生から離れられない患者さんもいるということですね。
勝俣 やはり近藤先生の方針を疑問に思っても、多くの方が半分信じています。治療をしなくてもよいという主張に希望を見いだすのでしょうね。
近藤先生の本にもがんを放置しても治るとは書いていない。治療してもしなくても結果は変わらないから「死を覚悟せよ」と
言っているようなものです。ところが患者さんは手術しなくても、薬物を使わなくても良くなると思っている。
偉い先生が治療しなくても良いといっているので治療しなくも良くなると思っている。近藤先生はそこまできちんと説明していないところが
一番の問題だと思います。
僕のところに来た患者さんで胃がんの男性患者さんがいます。ステージ1で発見され、国立がん研究センター中央病院に行ったら、
すぐ手術をしましょうという。その方は、近藤先生の著書を読んでいたので、近藤先生にセカンドオピニオンを受けに行った。
すると近藤先生は「放置するに限る」というのです。放置するとがんはどんどん大きくなって、もともと幽門部近くにできたがんだったので、
幽門部を塞いでしまった。嘔吐はあるし食事もできない。その状況になって、いくつかの医療機関を受診するとやはり手術を勧められる。