母里太兵衛「呑みィの槍ィの」 (2)

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1 野に咲く名無し@転載禁止 (a52ac637) 2025/12/11 (木) 21:14:07.009 ID:Wq4LPA4Q0主

ある年の年頭のこと、主君「黒田長政」(くろだながまさ)の名代として母里太兵衛が「福島正則」のもとを訪問し、新年を祝賀する口上を述べました。福島邸では新年を祝う酒宴の真っ最中。福島正則はすでに酩酊状態でした。盛んに酒をすすめられますが、母里太兵衛は「失礼があっては」と固辞。すると不意に福島正則が、黒田長政の悪口を言いはじめたのです。

人一倍忠義に厚い母里太兵衛は、黙っていられません。福島正則に酒呑み勝負を挑みました。すると、福島正則は巨大な盃に大量の酒を注ぎはじめ、「これを飲み干せば好きな物を取らせる」と宣言。母里太兵衛はそれを聞き、「飲み干したら日本号を所望したい」と申し出たのです。そして、母里太兵衛は大杯になみなみと注がれた酒を一気に飲み干し、涼しい顔で日本号の槍を手にして、意気揚々と引き上げていったのです。