【マスコットSS】節分危機一髪 (15)

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3 野に咲く名無し@転載禁止 2025/01/09 (木) 15:26:18.603 ID:ITyB7V2B8主

「ひっ、またピンゾロぷゆ…」

「ハーッハッハ!」

余裕で勝ち続けるバクチちゃん。
あっという間にぷゆゆ達から大量の豆を奪っていく。

「私は博打のバクチちゃん。
勝てない博打など存在しません!」

「わ、本当に全部取れちゃいそうな勢いだ…ふひひ」

「豆がたくさんでチュ〜食べたいけど我慢しまチュ」

そして、全ての豆を集めるまで…あと1戦。

「さあ、終わりにしましょう。
私たちこそが勝者なのです!」

サイコロを構え、あとは振るだけ。
決着を目の前にバクチちゃんはふと思う。

(チンチロ楽しくて忘れてましたが、元々節分の豆を買いに来たんでしたっけ。
もうすぐ節分か…鬼退治…したいなぁ)

鬼退治を思い浮かべ、その手に自然と力がこもる。

「ヤーッ!!」

力いっぱい振られたサイコロ。
宙を舞い、お椀にぶつかり……
そして、見事にお椀の外に。

「………」

会場に訪れる沈黙。
やがて口を開いたバクチちゃん。
豆を抱え、2人に告げる。

「…帰りますよ!」

−−−−−−−−−−−−

「待つぷゆ!キッチリ支払ってもらうぷー!」

鬼のような形相のぷゆゆ達に追いかけ回される3人。

「博徒たるもの引き際が肝心なんですよ〜!」

「どうしてこんなことに…」

「追いかけっこ楽しいでチュ〜」

そして、その様子を監視塔から眺めていた木缶木こんこ。

「なんですかあれは。
…節分にはまだ早いですよ?」

農園は今日も平和であった。