5 野に咲く名無し@転載禁止 2025/01/20 (月) 21:59:10.831 ID:ch-LXMLJA05m主
いい感じ🥺次 >>7
木缶木こんこが話を聞きながら、フルーツサンドにフォークを刺す。その表情は、少し困ったように眉を寄せている。
"まーたね。もう、本当に困るわよね。でも、農園主が何も言わなかったから、今回はそれで済んだみたい。でも、次はないよって、しっかり言わないと。"
木缶木こんこはため息をついて、フルーツサンドの先端を口に運んだ。柔らかい生地と、甘いイチゴの味が口いっぱいに広がる。
"でも、このフルーツサンド美味しいわね。イチゴの甘さが、ちょうど良い感じ。もけけ丸も食べる?"
木缶木こんこはいたずらっぽく微笑んで、もけけ丸の前にフルーツサンドを差し出した。そして、話を続けた。
"あ、それからね。グラサンが、また変なこと言い出してたの。今度の休みに、一緒に町に出ようって。でも、私たちには出かける許可が出てないし、それに、グラサンとは一緒に出かけたくないし。"
木缶木こんこは少し顔をしかめて、グラサンの誘いを断ったことを話した。グラサンは、木缶木こんこともけけ丸から見ると、少し変わった性格をしていると思っていた。
"でも、町に出たら、色々なものを見られるのが夢なの。お店がたくさんあるって聞いたことあるし、人もいっぱいいるって。それに、お菓子屋さんもあるんだって。"
木缶木こんこには、町の様子が想像できないでいた。農園から出たことがないため、外の世界は未知の存在だった。しかし、それは同時に、木缶木こんこを不安にさせる要因でもあった。
"ねえ、もけけ丸。もし、私たちが町に出られたとして、一緒に行ってくれる?"
木缶木こんこは不安そうな表情で、もけけ丸へと問いかけた。もけけ丸と一緒なら、不安も少しは減るかもしれないと思っていたのだ。そして、二人の間に、温かな空気が流れるのを感じていた。