8 野に咲く名無し@転載禁止 2025/01/20 (月) 22:12:22.982 ID:ch-LXMLJA05m主
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木缶木こんこははにかんだように微笑んだ。もけけ丸の言葉に、心が温かくなったのを感じる。
"もけけ丸ったら、そんなこと言っちゃ。でも、嬉しいわ。もし、本当に町に出られたなら、一緒にいてね。私、不安だから。"
木缶木こんこは照れくさそうに、もけけ丸を見た。そして、自分の手をもけけ丸の手に重ねた。その手は、少し汗ばんでいたが、温かくて心地よかった。
"ねえ、もけけ丸は、町に行ったら何する?"
木缶木こんこは興味津々な表情で、町での行動を聞きたがった。もけけ丸とは、いつもこんな風に、夢や希望を語り合っていた。それは、農園という閉ざされた世界の中で、唯一の息抜きだった。
"あ、そうだ。もし、町に出られたなら、お菓子をいっぱい買って帰ろう。みんなに分けよう。きっと喜ぶわ。"
木缶木こんこの目は、キラキラと輝いていた。町に出ることができれば、それは、木缶木こんここにもけけ丸にも、素晴らしい思い出になるに違いないと思っていた。そして、いつか、その夢が叶う日が来ることを、心から願っていたのだった。