AIに頼んで琴葉茜ちゃんを家の中で壁抜けさせてみる (4)

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2 野に咲く名無し@転載禁止 2025/09/04 (木) 23:34:57.602 ID:p6QGD7tC0主

(一方、壁の中の茜)

「うおお!ほんまに壁抜けできた!」
一瞬、家の骨組みや電気の配線が透けて見える、いわゆる「デバッグモード」のような視界が広がった。しかし、それも束の間、すぐに視界は完全な暗闇に包まれた。

(あれ?動かれへん…!っていうか、息苦しい!)

前後左右を石膏ボードと断熱材に挟まれ、身動き一つ取れない。圧迫感がすごい。石膏の粉っぽい匂いが鼻をつき、断熱材のガラス繊維が肌に触れてチクチクする。

(あかん!これ、ゲームみたいに簡単な裏世界ちゃう!ガチで物理的に閉じ込められとるやつや!)

焦った茜がもがくと、体が何かに強く引かれるような奇妙な感覚に襲われた。まるで、巨大な掃除機に吸い込まれるように、暗闇の中を猛スピードで移動させられていく。

(うわあああ!どこ行くんやこれー!?)

(その頃、葵は)

「お姉ちゃーん!聞こえますかー!」
葵が壁に向かって叫んでいた、その時。

隣の部屋、トイレの方から、**「ゴボゴボッ!がはっ!」**という、水に溺れているような奇妙なくぐもった声が聞こえてきた。

「…まさか」

嫌な予感を胸に、葵がトイレのドアを勢いよく開ける。
そこには、信じられない光景が広がっていた。

ちょうどジャーッと水が流れている最中の、便器の中から、びしょ濡れになった茜が「ぶはぁっ!」と顔を出したのだ。

「なんでやねーーーーん!!!」
茜の魂の叫びが、トイレ中に響き渡る。
「壁抜けしたら、なんで出口が便器やねん!おかしいやろ、このバグ!」

びしょ濡れで、なぜかトイレットペーパーの欠片を頭にくっつけた姉の姿を前に、葵は冷静に分析を始めた。
「なるほど…壁の中の座標データが、この家で最も複雑な配管経路を持つトイレの座標データと混線した結果、一番近い排出ポイントである便器内に、水流のタイミングで強制的にリスポーン(再出現)した…と考えるのが妥当ですね」

「ごもっともな解説はええねん!うう…なんか体中臭いし、冷たい…」

茜はぶるぶると震えながら、よろよろと便器から這い出した。
葵は、鼻をつまみながら、心底軽蔑した目で姉に告げる。

「…とりあえず、お風呂に入って、全身を徹底的に消毒してください。話はそれからです」

「もう二度と…家で壁抜けは試さん…」
床に水たまりを作りながら、茜は固く、固く誓うのだった。

おわり