公民・現代社会・法学学習スレ inバリュケー (363)

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34 - ニヒケー元コテ ◆AbDmhTCTZY 2021/07/13(火) 01:40:43.47 ID:0V0Hv/SL0

こちらをどうぞ
https://www.lawyers-kokoro.com/useful/keijijiken/hoshakukin-souba/

2 保釈金の額はどのように決まるか
⑴ 保釈金は身代金のようなもの
では、保釈金はどのように設定されるのでしょう。
保釈金は、被告人の逃亡等を阻止する目的で裁判所に納付をするものであり、いわば身代金のようなものです。
そのため、保釈金は、被告人にとって保釈金を没取される不利益が看過できない程度の金額が設定されることになります。
例えば200万円という金額について、あまりお金のない方にとっては大金ですが、大富豪にとっては微々たるお金です。
そのため、被告人が大富豪の場合、もっと高額の保釈金が設定されます。
⑵ 保釈金の相場
保釈金の相場としては、150万円〜300万円くらいであることが多い傾向にありますが、事案に応じて異なります。
被告人の属性によっては、1億円を超える保釈金が設定されることもあります。
⑶ 考慮される事項
被告人の不利益の程度は、@被告人の収入額や家族構成など、被告人の経済的状況、A罪の種類の違い、前科の有無、刑罰の重さの予想など、様々な要素を考慮して算定されます。
例えば、被告人が高収入であれば、低額の保釈金では没取されても不利益が小さく逃亡等の抑止力は弱いことになり保釈金の額は高く設定されますが、
被告人が低収入であれば、低額の保釈金でも没取される不利益が大きく逃亡等の抑止力は強いことになり保釈金の額は低めに設定されます。
また、罪の重さが重い場合であれば、低額の保釈金であれば保釈金を没収されたとしても逃亡しようと考える被告人がいる可能性があるため、罪の重い被告人の方が、保釈金は高めに設定されます。