123 - 二ヒケー元コテ ◆AbDmhTCTZY 2021/10/30(土) 03:36:39.47 ID:neB0Qffq0
釈迦の説いた正しい教えを理解した修行者が悟りを開く時代(正法)が終わりを告げて教えを理解した修行者が誰もいなくなって修行はするものの誰も悟りが開けない時代(像法)が到来し、
最終的には釈迦の教えだけが残って(誰も理解出来ない上に)誰も修行さえしない時代(末法)が到来するという末法思想が平安後期から鎌倉前期にかけて大流行しました
日本では末法が到来するのが釈迦の死から1000年後の1052年(永承7年)になるとされました
1052年の直前期はちょうど摂関政治の衰退、武士の台頭、それに伴って世の中が物騒となり末法思想が現実化した時代でありました
人々は末法思想に基づく末法の訪れと社会情勢の不穏さが一致したことから末法の訪れからは逃れられないと恐れました
そんな末法が訪れた後の世の中から逃れる為、来世は極楽浄土に生まれ変わろうとする極楽往生を求めるようになりました
こうして本来の目的だった六道輪廻からの解脱がいつしか極楽往生に変化を遂げました