51 - ニヒケー元コテ ◆AbDmhTCTZY 2021/08/02(月) 03:12:06.40 ID:xVt8A1G40
蒸留の技術は紀元前からありまふ
当職はアルコールと水の混合物から水分のみを蒸発させることは可能と答えただけでふ
保存容器の話は一切しませんでした 当職無能 全身唐澤貴洋
下2行は水分を蒸発させる際の精度はかなり高いということを言ったまでです(貴職の質問とはあまり関係なかったかもしれません、変な誤解を招いてしまいすみませんでした・・・)
>常温での揮発性がより高いアルコールの方が、なぜ水分より先に常温で蒸発してしまわないか
に関しては圧力を変化させたりベンゼンを加えたりなどと人工的に何かしら手を加えて共沸分留させない限り起こすのは至難の業のように感じまふ(自然に起こすのはかなりきつい)
実はワインの熟成は正確には水分と共にアルコールも一部飛びまふ
なので貴職は水分だけ飛ぶのかと思っているのかもしれませんが実際は違いまふ
今からはワインの水分がなぜ熟成中に飛ぶかについての話をしまふ
熟成でよく使われる「天使の取り分」という言葉があるのでふが、これは保存(熟成)中に水分とアルコールが飛んで最終的な製造量が目減りすることを指しまふ
ではなぜ天使の取り分が起こるのか?それは保存容器が木樽だからでふ
木樽と言っても木ですから液体は通さないものの、気体は通しまふ
木樽の中で気液平衡が起こっているため一部は気体として存在しまふ
その気体は水分とアルコールの蒸気でふので木樽を経由して外へ出ていってしまうのでふ
なので熟成中に一部飛んでいってしまうのでふ
熟成期間が長くなるほど天使の取り分は増えるのでその分アルコールが凝縮されて高濃度になりまふ(アルコール度数増加)