97 - 一般名無し質問者 2021/11/22(月) 22:26:57.84 ID:Dz3QG50f0
当時はSNSの流行前夜で、ネットコミュニティそのものに未だアングラなイメージが漂っていた時代でした
その極北たる2chという場所で、一人の恋を沢山の見ず知らずの人が真剣に応援するという構図には真新しさがあったのでしょう
もちろん、広告代理店やマスコミがある程度仕掛けた側面はあります
例えば山田孝之の映画版は制作期間わずか6ヶ月という、早撮りの多い邦画でも異次元レベルの突貫工事でしたし
電車男はエルメスとの初体験を書き込んでボロ叩きに遭っていますが、書籍以降のメディアでは省かれているというのもあります
(ちなみに、電車男当人の書き込みはリアルタイムの出来事とするには矛盾があり、今で言う釣りであったという見方が有力です)
そもそも電車男はまずまとめサイトのかたちで注目を集めており、穿った見方をすれば現在のアフィブログの先鞭をつけた存在だったかもしれません
(このときに書籍の印税の帰属や著作権について初めて大きな議論が起きており、この時議論がまとまっていれば未だにこじれることもなかったかもしれませんが、まあタラコにそんな意志は最初からなかったでしょう)
とはいえ、世間の関心を得たのはやはりネットの集合知というのが当時は新奇であったというのが大きいでしょうね