257 それでも動く名無し@転載禁止 2022/11/06(日) 00:26:21
精神疾患の症状としての独り言は、幻聴(幻覚)や妄想に対するリアクションとして表れることがあります。そのため、突然怒ったり、誰かと話しているような話し方やトーンなどが特徴として挙げられるでしょう。また、「殺してやる!」といった攻撃的な言葉を使い始めたり、突然笑ったりするのも、疑わしい兆候といえます。
本事例の男性の場合、その人だけにしか聞こえない声(幻聴)、嫌がらせをされているという妄想、自分の頭の中がみんなに知れ渡るという思考障害、などの急性期特有の症状から統合失調症などが考えられるでしょう。これらの症状が本人にとって強いストレスとなり、無断欠勤に繋がった原因と考えるには十分といえるかもしれません。
統合失調症では、脳のさまざまな刺激を伝え合う神経のネットワークにトラブルが生じる、脳の機能障害による病気で、脳内の統合(まとめる力)が失調している状態となります。このため、感情や思考をまとめることができなくなり、幻覚や妄想などの症状が起こります。発症の原因は正確にはわかっていませんが、統合失調症になりやすい要因をもっている人が、仕事や人間関係のストレス、就職や結婚など人生の転機で感じる緊張などがきっかけとなり、発症するのではないかと考えられています。統合失調症の有病率は人口の約1%、つまり100人に1人の割合のため、決して珍しい病気ではありません。
統合失調症の治療は薬物療法が基本ですが、病気や治療に関する知識や対処法を身につけるための心理教育や、就労支援などの社会的サポートも重要となります。早期発見、早期治療を開始、再発予防のために適切に治療を継続することで、今までと変わらない生活を送っている方は多くいらっしゃいます。