1 それでも動く名無し@転載禁止 2023/01/27(金) 00:38:32.72 ID:sX91MyL8M5
ようやくシーズンが終わり、俺は休息の一時を過ごしていた。
年末のテレビを見ていると、やたらとあの男を見かけた。特番、CM……毎日のようにテレビの中のあいつを見たような気がした。
シーズン中も嫌というほど意識し続けた、無視したくても無視できなかったあいつ。
たった一年間で、これほどの差をつけられるなんて思っても見なかった。
俺とあいつにこれだけの差があったなんて思いたくなかった……認めたくなかった。
あいつが、とてつもなく遠い所に行ってしまったように感じられた。自分が置いていかれ取り残された気分だった。
周囲からはあいつと比較され、批判され、嘲笑されることもあった。
そんな事をボーっとテレビを見ながら思い起こしていた。
すると、テーブルに置いてあるスマホが鳴った。あいつからのメッセージだった。
『カズマさん、今日の夜、食事に行きませんか』
こっちの気も知らないで、無邪気にあいつが食事に誘ってきた。