3 それでも動く名無し@転載禁止 2023/01/27(金) 00:39:47.40 ID:sX91MyL8M5主
「実は俺、来年が不安なんです。今年があまりにも出来すぎてて……」
ムネは真剣なトーンで話し出した。
「キャリアハイを目指してるけど、来年求められてる最低限の基準が今年の成績ってのが──」
ムネは俯いた。
俺は目の前の年下の男に対して、嫉妬する気持ちを常にどこかに持っていた。それは今年だけじゃなかったのかもしれない。
もしかしたら……それより前から、本当はムネが自分より上に行くんじゃないかと恐れていたのかもしれない。
こいつも悩みがあるんや……。自分だけがムネに置いて行かれて苦しんでると思っていたけど、周りが見えてなかったのかもな。
「お前なら大丈夫やろ!」
俺は力強く答えていた。
「そうですかね? ありがとうございます」
ムネは照れ臭そうな顔をして笑っていた。
こいつはやっぱり可愛い後輩だと思った。