994 一般ノルウェー市民 (sage) 2019/08/04(日) 14:02:03.76 ID:kqCmaFHi0
自宅に届いたレターパック
私が38回目の誕生日を迎えた2016年1月4日。仕事を終えて、深夜、自宅に戻ると、見知らぬ人からのレターパックがポストに届いていた。
差出人の住所も名前も、心当たりがまったくない。それなのに、レターパックには自宅の住所と私の名前が書いてある。
私は瞬時に嫌な予感がして、悪寒がした。
その場でレターパックを開けて見てみると、A4判5枚ほどの小説のようなものが入っていた。気味が悪すぎて内容はよく読まなかったが、
おどろおどろしい幽霊のような字体のフォントで書かれたものを見て、「やっぱり……」と目の前が真っ暗になった。
「ついに自宅まで特走されてしまったか」と絶望して、その場に立ち尽くした。
詳しくは後述するが、これまでも、私は数多くのプライバシー侵害を受けてきた。インターネット上での私への誹諾中傷は、
2012年から現在に至るまで、ずっと続いている。
インターネットの検索エンジンで、私の名前「唐澤貴洋」を検索すると、
とてつもない量の書き込みが出てくる。その多くは掲示板やSNSで私をネタとしてからかい、揶揄して、勝手にねつ造されたものばかりである。
最初は誹謗中傷程度であったものが、それだけにとどまらず、私への殺害予告、私の弁護士事務所への爆破予告と書き込みの内容もエスカレートしていった。
そして、事務所のある建物に侵入した動画をネットで公開する、事務所の入り口に私を中傷した落書きを残す、カミソリ入りの手紙を送ってくるなど、
悪質なイタズラによる実害もこうむっている。あるときは、私の後ろ姿を撮影した写真までがネットに公開されることも……。
弁護士という仕事の特性上、事務所の所在地を公開するのはやむを得ないこと。実害に対して嫌悪感や恐怖心は抱きつつも、
ネットでの言動がエスカレートしている状況を鑑みると、事務所への実害は想定の範囲内ではあった。
しかし、ついに自宅まで突きとめられたとなると、身の危険を一層感じざるを得なかった。
不安と恐怖に駆られながら、パソコンを開いて、
インターネットを確認した。すると、私について書かれている掲示板の中で、やはり私が住んでいる自宅のマンション名が明記されていた。
レターパックの宛先を再度確認すると、部屋番号までは記載されていない。
つまり、レターパックの送り主は部屋番号までは特定できなかったということだ。
ただ郵便局貝が気を利かせて、親切心でレターパックを私の自宅ポストに投函してくれたのだろう。
しかし、配達記録が残るレターパックを私が受け取ったことで、配達完了が送り主に伝わってしまったことになる。いずれ不審者が私の自宅マンションに来て、事務所と同様に不法侵入やイタズラをするのは間違いない。
「このマンションにはもういられない」
そう思うと、心臓の鼓動が早くなった。