995 一般ノルウェー市民 (sage) 2019/08/04(日) 14:04:54.17 ID:kqCmaFHi0
すぐに私は家を出る決心をした。
同じマンションの住人や、お世話になっている管理人に迷惑をかけるわけにはいかない。
私の居場所がバレているのであれば、当然、自分も危険な目に遭うかもしれない。このままでは安眠もできない。もうここでは平穏な日常が送れない。
そう判断して、私は外に室内の光が漏れないよう、暗い部屋の中で日常生活に必要な最小限の荷物をトランクひとつに詰めて、深夜に部屋を出た。
マンションを立ち去る前に、住所がネットで明かされた今となっては、同じように不審な郵便物が次々と届くことが頭に浮かび、
ポストの差込口にはガムテープを貼って対応した。その後、自宅マンションから遠く離れたホテルに移った。
これでしばらくはホテル住まいになるだろうと、内心穏やかではなかった。
なぜ私の自宅マンションが特定されてしまったのか……。
推論の域を出ないが、おそらく私の出身大学のデータベースで、住所が判明してしまったのだろう。その日見たインターネットの投稿の中に、
「大学のデータベースを見た」と書かれていたのだ。
私の出身大学では、在校生であれば、OB・OGの個人情報が簡単に見られるシステムになっている。
個人情報が見知らぬ第三者に勝手に盗み見される危険性を、大学の広報に伝えたが、なしのつぶてであった。
ちなみに、私に対する殺害予告が同大学のIPアドレス(インターネットに接続された機器が持つナンバーで、
インターネット上での住所のようなもの)からなされたときにもクレームを入れたが、大学側からは一切報告がなかった。
逆に「何も答えない」という事実から、やはり情報源は大学のデータベースなのだと確信している。
大学のシステムが現在どうなっているかはわからないが、少なくとも2016年の段階では、
大学の個人情報の管理がきちんとなされていなかったこと自体に、私は相当の危機感を抱いている。
嫌がらせは自宅への郵送物だけではない。
インターネット上でも、赤の他人である人物の近しい関係者であるかのように書かれることもしばしばだ。
たとえば、2014年5月、岩手県で開催されていたAKB48握手会での傷害事件の犯人として、私がインターネットで誹譜中傷されたことがあった。
新聞にも載った事件なので覚えている方も多いと思うが、背森県の24歳男性が、改造した折り畳み式のこぎりで、
入山杏奈さんと川栄李奈さんと男性スタッフの計3名を襲った事件だ。犯人はその場で現行犯逮捕された。
当然、そのとき私は岩手県にもいないし、犯人はその場で捕まっているのだから、犯人であるはずもない。
しかし、ツイッター上では、なぜか私が犯人だということで盛り上がっていたのだ。