187 一般ノルウェー市民 2019/11/06(水) 20:17:31.64 ID:azXrbrJh0
1954年12月上旬、東京都中央区新富町にある印刷所
に興信所の捜査部長を名乗る男が現れ、「宗教団体の
寄付の領収書」に使うものだとして紙幣のようなもの
1,000部の印刷を一部50円で発注した。表面の左右に
アラビア数字で「100」と印刷されその横に意味不明
な文字があり、中央には旗を掲げ乗馬する白い騎士、
そして裏面には昇る太陽とダビデの星が描かれてい
た。
依頼者の「警視庁の公安部長と親しく、了承ももらっ
ている」との説明を信用した印刷所は“紙幣のような
もの”を注文通り刷り上げ、同月中旬までに依頼者へ
引き渡したが、あまりにも異様な印刷物の内容に不安
になり、数日後に警察へ届け出て事件が発覚した。
警視庁捜査3課の調べで男の名乗っていた興信所は実
在しないことが判明。そして印刷所に残っていた“紙
幣のようなもの”を入手した警察は日本銀行へ問い合
わせたが「世界の紙幣にこれに該当するものはない」
との回答であった。ダビデの星が印刷されていたこと
からイスラエル大使館へも問い合わせたが、やはり
「この種の紙幣は通用していない」との返答を得るだ
けであった。
表面の両側に書かれている文字についても判読不能
で、都内の研究機関や大学の言語学者などに問い合わ
せたが、結局どこの文字や言語なのかは判らなかっ
た。