425 一般ノルウェー市民 2020/04/02(木) 01:44:30.58 ID:cgib6TTi0
俺はコロナウイルス。少なくとも人間はそう呼んでいる。
今現在、日本みならず世界でも分身を増やしており、人間共は俺に怯えながら過ごしている。
先日、俺の分身が志村けんとか言う日本の大スターを殺してしまったようだ。
これには日本中も震撼し、挙げ句の果てにフェミニストとか言う輩に賞賛される羽目となった。
やれやれ、俺はただ分身を増やしたいだけなのに…
別に殺すつもりなんかこれっぽっちも無かったであろう。人間と言うのはかくも愚かで弱いものだ。
そう思いながら、俺は九州行きのバスの密室で彷徨っていた。
おや?一つだけ席が空いているではないか。これは一体どうしたものか。
その疑問は、暫くして明らかとなった。
なんと、見るからに俺が寄生しやすい太った男が遅刻してバスに乗って来たのだ。
これはチャンスではないか?そう思ったが、「自分は弁護士だ、こいつらとは違う」と言う声を聞き、躊躇してしまった。
弁護士サマなどと言う高貴な役職をお持ちの人間には到底近づき様がない。
また志村けんやどっかの王女サマの様な騒ぎになってしまえば俺への憎悪が高まるだろう。特定の輩は知らんが。
そして彼は何食わぬ顔で包装紙からジャンクフードを摘み出した。
やはり間違いない。彼のような生活習慣が崩れたような人間は俺にとって絶好の男だ。
それもそこいらの老人達とは違い、こいつはそこまでひ弱ではない。こんなチャンスを誰が逃すであろう。
前言撤回、もうこれは入るしかない。そう思い、俺はその男の鼻に吸い込まれるように侵入した。
そして今、俺の宿主になった彼はSAに寄り、腹を満たした後も当たり前の如く遅刻をしたようだ。
正直に言うが、彼は俺よりもアンチが多そうだ。
好き勝手してやっても良いと感じた俺が細胞に入り込もうとした瞬間、下の方からであろうか。細胞を揺さぶるような異様な音を聞き取った。
これが生憎、その瞬間は一体何が起こったのか見当すらつかなかったが、すぐにその音が何だったのかが微かに聞こえた声と共に理解した。
「もぉダメェ!!我慢できないナリ!!漏れちゃうナリィィィィィ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」
——こうして、一人の『スーパー・スプレッダー』が誕生したのであった。