岩村×アツシ (37)

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33 グナマーナ正大師 2015/02/04(水) 03:44:26 ID:2REZ0Luc

岩村は厚史の手を軽く握った後、猛突進を始めた。
神の足に飛びつき、衣服を掴み、膝の上に駆け上がったが、
神にすればそれは仔犬がクゥーンとじゃれつく程度でしかない。
"君は神を殺すことができるのか。認識の甘さ憂いております"
ウラノスは鼻で笑ったが、次の瞬間その表情は固まった。
岩村の手に収まった光る金属、それを目にした途端、
神は発条仕掛けのように椅子から腰を浮かせた。
それは最早、恐怖心から来る条件反射であった。

肘掛けまで来た岩村から逃れるべく立ち上がろうとした
神の動きを一瞬遅らせたのは、時間差で来た厚史であった。
まさかこの者も――、その逡巡が命取りとなった。
岩村が突き出した金属は神の衣服を貫き通し、
元の大きさに戻りながら神の御門を侵犯した。
"神を犯すことなどできはせん!"と宣言した神であったが、
百人斬りの岩村に前立腺刺激を与えられると、
オォン、と、恐怖とも法悦とも付かない声が天を軋ませた。