18 グナマーナ正大師 2015/01/23(金) 21:53:14 ID:QSWym9Lc
虫の鳴く声すら聞こえない虎ノ門の夜。チェケヒルは洗面所でその裸体をさらしていた。
お風呂に入るわけではない。ただ洗面所の姿見に、自分の裸を映していた。青白い肌。丸みを帯びた腰まわり肩まわり。そして切なげに伏せられたまつげ。
普段は黒いスーツに包まれている肌をさぶいぼが這い回る。まるで外気に撫で回されている様だ。蛍光灯に照らされ、頼りなさげな輪郭が浮かび上がっている。
しかしチェケヒルは、その身体の奥底から沸き上がる熱を感じていた。一定のリズムが意識を引きずりこむ様に身体の奥深くで響いている。
やがて、チェケヒルは熱に浮かされるまま、手の平を魚の様に白い腹にあてた。触れるか触れないかの境界線を感じながら、チェケヒルは目をつぶっている。自分の輪郭を確かめるように、何度も繰り返し、さする。
それに応ずる様に熱が脈打ち始める。熱が一箇所に集まっていくのを感じる。しばらくして目を開けると、チェケヒルのチンポは苦しげに張り詰め、健気に震えていた。真っ赤に染まったチンポが静寂に包まれ、皮に包まれている。
チェケヒルは姿見に映る自分のチンポを食い入る様に見つめた。そして吸い寄せられる様に姿見に近づくと、鏡の中の自分に向かって、熱い息を吐いた。
粘質な音が、洗面所に響く。チェケヒルは鏡の表面に唇を這わせ、舌を這わせた。湿った舌先が軽く円を描き、入れ替わりに唇が吸い付いていく。チェケヒルは目をつぶっていたが自分のチンポが時折跳ね回る様にして打ち震えているのを感じていた。彼はチンポだった。
『いっていいよ』鏡の中のケレセウェが優しげな声で囁く。耳の裏から吹き掛ける様に、はかなげな震えが走っていく。
「あ、あ、あ!」
知らず、チェケヒルは絶叫していた。どこが天井か床かもわからず、前後不覚に陥りながら目茶苦茶に射精した。凄まじい快感が身体中を駆け回り、洗面所中をカケ回った。まるで世界が脈打っているようだ。彼はチンポであり、そして世界でもあった。
やがて、虎ノ門に日が登る。