749 グナマーナ正大師 (sage) 2015/02/21(土) 02:28:26 ID:cFwUhAWc
都内の誰も場所を知らない事務所。
もう昼過ぎだというのにブラインドはしめられ、すき間からわずかに光が入ってくるばかりである。
それでもその光は、外が夏であることを教えてくれるほどには眩しかった。
クーラーの稼働音が低くうなり、そよそよと心地よく冷たい冷気が事務所をかき混ぜる。
事務所はパーティションで区切られ、ドアから入って向かって右には貴洋の執務机が、左にはもう一人の執務机がおかれていた。
しかし、どちらの机にも誰の姿も見えない。
しかし、事務所のどこからかくちゅくちゅといやらしく粘性のある液体が混ざり合う音が聞こえてくる。
入り口から入って正面、応接間のソファーの上でその情事は行われていた。
小太りの男がもう一人の唇をむさぼり、左手で自分の陰部を、右手で相手の陰部をもてあそびながらささやく。
「裕明、きもちいいナリよ」
裕明とよばれた男は快楽に身を任せているようで、ときどき小さく声を上げるばかりである。
唇と唇、舌と舌、唾液と唾液、それらがぶつかりあいまざりあいとけあい、淫靡な音楽を奏でている。
うーんこの