【がんばれ唐澤貴洋弁護士】雑談★71【なんJの犯罪者に負けるな】 (1000)

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771 グナマーナ正大師 2015/04/05(日) 00:34:40 ID:A7oAhy7g

>>762
その写真には、わりに顔が大きく写っていたので、私は、つくづくその顔の構造を調べる事が出来たのであるが、
額は平凡、額の皺も平凡、眉も平凡、眼も平凡、鼻も口も顎(あご)も、ああ、この顔には表情が無いばかりか、印象さえ無い。特徴が無いのだ。
たとえば、私がこの写真を見て、眼をつぶる。既に私はこの顔を忘れている。
部屋の壁や、小さい火鉢は思い出す事が出来るけれども、その部屋の主人公の顔の印象は、すっと霧消して、どうしても、何としても思い出せない。
画にならない顔である。漫画にも何もならない顔である。
眼をひらく。あ、こんな顔だったのか、思い出した、というようなよろこびさえ無い。
極端な言い方をすれば、眼をひらいてその写真を再び見ても、思い出せない。
そうして、ただもう不愉快、イライラして、つい眼をそむけたくなる。

所謂(いわゆる)「死相」というものにだって、もっと何か表情なり印象なりがあるものだろうに、
人間のからだに駄馬の首でもくっつけたなら、こんな感じのものになるであろうか、
とにかく、どこという事なく、見る者をして、ぞっとさせ、いやな気持にさせるのだ。
私はこれまで、こんな不思議な男の顔を見た事が、やはり、いちども無かった。