813 グナマーナ正大師 2015/04/06(月) 06:05:24 ID:IEhIfGPg
北芝健による著述
元警視庁刑事としてテレビコメンテイターなどとして活動していた北芝健が2005年に出版した著書『治安崩壊』の中に[28]、コンクリ事件の犯人について「少年グループの一人は刑期を終えた後、2004年7月、再び、恐喝事件を起こして逮捕された。もちろん社会に出てきたのはこの一人だけではない。一足早く出てきた別の男は、お笑い系のコンビを組んで芸能界でデビューしたという」という記述があった[21][15]。北芝の本では情報源が全く明記されず、「お笑い系のコンビを組んで芸能界でデビューした犯人」について実名などの個人を特定する詳細なプロフィールは書かれなかったが、この記述はお笑いコンビとして芸能界デビューしたキクチを連想させる表現だったため、ネット上ではコンクリ事件キクチ犯人説の根拠とされた。これによりネット上でのキクチへの中傷が過熱し、コンクリ事件キクチ犯人説を信じた視聴者から業界関係者への抗議が増えるようになった[29][15]。2008年4月4日に『治安崩壊』を読んだキクチは、中傷犯たちがコンクリ事件キクチ犯人説を本気で信じていることに気付き[30]、彼らに襲撃されることを懸念し、仕事仲間や知人と酒を飲むなどの付き合いを減らし、仕事が終わればすぐに帰宅したり恋人と頻繁に連絡を取り合って一緒に帰宅したりと身辺の安全を確認するようになった[31]。
キクチは再び警察に相談することを決意[32]。2008年4月からキクチは警視庁のハイテク犯罪対策捜査センターや中野署の生活安全課に相談したが、「(キクチさんを)本気でコンクリ事件の犯人と信じている人はいない」「削除依頼をして様子を見ましょう」「様子を見ればネット誹謗中傷は落ち着く」「(芸能人だから)有名税みたいなもの」「(中傷コメントは)遊びだと思う」「(キクチさんは)インターネットなんてやらなければいい」「殺されそうになったとか、誰かが殺されたとかがないなら刑事事件にできない」「殺されたら捜査しますよ」と言われ相手にされなかった[33][15]。キクチは知人に弁護士を紹介されるが、その弁護士から「中傷書き込みをした者を特定するために掲示板管理者から発信者のログを開示してもらい、接続業者が発信者の個人情報を開示する必要がある」「掲示板管理者と接続業者が開示を拒否した場合は訴訟になるが、裁判所が開示命令を出すとは限らない」など相当の根気と労力が必要と説明され、ネットを相手にする前に「身の潔白を証明しようとしていることを世間から注目される」ために北芝の本と出版社を相手に自分が風評被害に遭っていることを訴えることを検討し始めた[34]。