585 グナマーナ正大師 2015/05/31(日) 01:39:50 ID:7cC9CRZw
1994年6月、サマナ全員に効果的なイニシエーションが執り行われる。その名は「キリストのイニシエーション」。サマナは何も内容を知らされずにイニシエーションの順番を待った。尊師から渡されるワイングラスに微妙に入れられた黄色い液体。苦みを伴ったパイナップルの味がする。飲み干すとすぐに一人一人個室に入れられた。
そしてシールドルームと呼ばれる壁全面に鉄板を貼られた個室に入り、8時間の瞑想修行となる。しかし特に修行プログラムは言い渡されていないので、効果的なイニシエーションらしいが個室に入るだけかと少し呆気にとられていた。30分くらいたった時、めまいがしてきて徐々に体の力が抜けていった。めまいは治まるどころか、ろれつもまわらない状態になり慌てて担当者を呼んだ。
意識がもうろうとする中、クリシュナ・ナンダ師(林郁男被告)がドア向こうにいたのが見えた。私は気分が悪いと話したのだが、特に心配することは無く、「これがイニシエーションの効果です。これから過去に行っていろいろ体験するから覚えて帰ってきなさい」と言うと、ゆっくりとドアを閉めてしまった。天井の明かりは消えたようだ。
身体がぶよぶよに溶けていく感じがする。幾何学模様がたくさんうごめいている。様々な感情の波が押し寄せる。まるで果てしない心の旅をしているようだ。自分の身体が宇宙大に膨れ上がるような感覚。私はいろんな人格になって、暴れ出したり、大声で笑ったり・・。途中で取り押さえられたらしく縄で手足を縛られているのに気づく。ドアにタックルして外に出ようとして、担当の女性サマナが来て注意された。個室に入って8時間くらいたっていた。その後、同じイニシエーションを受けたサマナの一人があれはLSDではないかと話していた。しかも相当量のらしい。神秘体験なら私もいくらかはあるのだが、今回のはそういう類のものでは無いという気分だ。内側では無く、外から遺物が入ってきたような・・。薬と思っても不思議では無かったが、そばにいたサマナが薬だなんて思うのは尊師への冒涜だといい這っていた。