【新路線開拓】黒田厚志【金脈】 (1000)

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612 グナマーナ正大師 (sage) 2015/06/29(月) 13:22:35 ID:6U3Mviek

明日は九州で同期の結婚式。難関である弁護士試験に合格し、非常勤講師からの脱却を目指す私は、共働きの苦しい家系からで交通費を捻出する。私は節約も兼ねて長距離バスを利用して行くことにした。
高速バスを利用するような客層に義理立てする必要もないが、集合時間に遅刻するようなクズと同じに見られてはかなわんので、きっちり五分前に集合し、搭乗完了しておいた。
出発時間になっても一人やってこない。時間にルーズな奴など生きている資格はない。死んでしまえ。
そう思っていると、太った逆毛の男がドタドタと走ってきて、悪びれもせずズンズンと乗り込んできた。
普通、こういった場合は謝罪の一言があってしかるべきなんじゃないか。
他の乗客も冷ややかな視線を投げかけているが、こんなバスを利用している負け組である時点でお前らに批難する資格などないんだぞ。
男は「自分は弁護士だ、こいつらとは違う」などとブツブツ呟いていたが、本物の弁護士の私から見れば、明らかにディテールがおかしいこの男が弁護士であるとは思えない。
まぁ、何故この男が弁護士ではないと見抜いたかは、知恵をつけるために言わない。
高速バスなどという狭苦しい空間にイライラしていた私だが、通路を挟んで反対側に腰掛けたあのデブが、ファーストフードの袋を取り出し、あろうことかその場で頬張り始めた。
咀嚼音がする。匂いもひどい。電車の中で飯を食う学生や汚いオッサンも最悪だが、こいつは輪をかけてクズだ。
私の隣にいる席の老人も加齢臭で臭いが、このデブはそんな次元じゃない。死ね。こういう連中と安倍や橋下、右翼らを纏めて核爆弾で焼き払ったら、どんなに世界が平和になるか。
イライラしながらバスに揺られること半時ほどだったか。私の乗った車は海老名SAで休憩になった。海老名のSAにはいろんな店があったが、社内のことを思うとなにも喉を通らなかった。
出発時間より大幅に早く車内に戻り待っていたら、案の定あのデブ野郎が遅刻した。死ね。
奴が食ってきたと思われる食べ物の匂いにクラクラして、さすがに小言の一つでも言ってやろうかと思っていると、突然男がブルブルと震えだし、次の瞬間信じられない事が起きた。
「もぉダメェ!!我慢できないナリ!!漏れちゃうナリィィィィィ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」
私の人生で最も殺したい男の奇声が、福岡行きのバスの中でこだました。