【けんまくん】雑談★154【松戸聖獣】 (1000)

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22 グナマーナ正大師 (sage) 2015/06/17(水) 12:59:24 ID:i1QXzQs6

821 グナマーナ正大師 2015/06/17(水) 03:56:31 ID:aIvWaot2
これがサイバー課様やぞ、見とけよ見とけよ~

【異色のサイバー指揮官(2)】
警察官へ「デジタルのイロハ」講義、まずは“モザイクの外し方”から…羽室英太郎・奈良県警本部長

▼(1)“ジャンク品”で無線機を作り、近所のTV映らなくした少年時代…から続く

 --入庁後はどんな仕事を

 羽室 実は、無線関係業務が一番長いです。平成7(1995)年に教授を務めた警察大学校警察通信研究センターでは、デジタル警察無線の暗号化も担当しました。

 --オウム真理教による地下鉄サリン事件が発生し、強制捜査など事件の全容解明が始まった年です

 羽室 実は、オウムは信者同士でパソコン通信を使って通信文の送受信をしていた。
暗号化したデータを解読しなければ真相究明には至らないわけです。

 そこで、押収時に壊されたフロッピーディスク(FD)からデータを抽出しろとなったんですけど、正直なところ、「えっ、おれがこれ解読しなくちゃいけないの」という思いでした(笑)。

 でも、誰もやる人間がいなかったから、なんとか力を合わせてやるしかなかった。
それから、サイバー犯罪捜査の担当をするようになりました。

 --警察庁の体制は

 羽室 当時は、警察庁全体として担当する部署がなかったんです。
全国の都道府県警察を結ぶ通信部門とコンピューター関係の情報管理を行う情報管理課はありましたが、実際に解析を行う部署はなかった。

 --専門家もいなかった?

 羽室 8年に警察庁情報管理課に解析担当の係ができ、私は補佐としてコンピューター犯罪捜査に関わるようになりました。
各課から人を出させてプロジェクトチームをつくって、私はプロジェクトリーダーとして警察大学校警察通信研究センターと連携しながら、技術的な解明に取り組みました。

 --まず体制づくりから

 羽室 警察に限らず、法執行機関というのは、ある意味文系の“牙城”。
法律に詳しい人間は多数いるが、技術は分かりません。
あるとき、データ解析するからFDのコピーを送るようにと指示すると、FDのラベルを複写機でコピーして、紙を送りつけてきた。
「言われた通り送ったやないか」と言うんですけど、「そうじゃない!」と一から説明したり。そういうことが多々ありました。

 --根気が必要ですね

 羽室 特に年配の幹部への説明は難しくて。各県警で講義もしましたが、幹部、つまり年配になるほどみんな寝てしまう。
そういうおじさんたちを起こすため、デジタル処理についてはまずモザイクの外し方を教えるなど、“男の煩悩”に働きかけるというような工夫もしました。

 --実戦訓練もされた

 羽室 「プロジェクト一座」を結成して、全国を「巡業」しました。文字通り演じるんですけど、私はコンピューター犯罪捜査の用語すらわかない署長役で、「わかりやすく説明しろ」と、捜査官に説明させるんです。
人に教えることが、一番自分の身につくから。石川県警に行った際は繁華街の「香林坊(こうりんぼう)」を文字って「怒林坊(おこりんぼう)署長」役を演じたりもしていました。

 --本も出版された

 羽室 警察庁情報通信局情報管理課長補佐を務めていた8年ごろから執筆を始めて、これまで4冊出版しました。
共著もありますが、絵は9割私が描いてます。(笑)

 --絵も自分で?

 羽室 相手に確実に伝えたいので、なるべくビジュアルで説明するよう心がけています。
絵ばっかり描いているわけではないんですが、描くには時間がかかるので、トータルの労力の9割は絵に割いてます。
職場で描くと職務怠慢になるので、朝4時半起きで描いたり、休みの日に家で描いています。

 --性格的には「コツコツ」型なのでしょうか

 羽室 「コツコツ」「黙々」は好きな言葉です。「そのわりにようしゃべるやないか」と言われますが、普段は寡黙な人間です。

 --著書は想定される読者層が幅広いですね

 羽室 子供のころからサイバーセキュリティーについて理解してほしいので、児童向けにも絵本形式で書いています。
講演も機会があれば、学生対象や企業など、いろんな面で話をさせていただいてます。
(聞き手 山崎成葉)   =続く(次回は明日17日に掲載)
http://www.sankei.com/west/news/150616/wst1506160008-n1.html